「ホワイトの神様」降臨。独学×直感×挑戦で切りひらいた、あっくんのブリーチ道。ホワイトカラーへの尖った美意識で、プロもこぞって来店
大阪に戻ってから、すぐに緊急事態宣言が…

――大阪でまたゼロからスタートということですが、集客はSNSですか?
Twitter(現・X)です。お客さまが検索時にヒットしやすいように、「ホワイトの神様」という肩書きをつけたのもこの時です。
しかし大阪に戻ってから、2ヵ月後に緊急事態宣言、その翌月にTwitterのアカウントが乗っ取られるというトラブルに見舞われて、すっかり気持ちが落ちてしまったんですよ。悔しくて泣いたりしていましたけど、ネガティブに過ごしても時間の無駄だなって。この街でできることを頑張ろうと思い直して、インスタを始めました。そこで初めて、上手な美容師さんの投稿をたくさん見たんです。これはもっと熱量高くやらないと勝てないなと思って、初心に戻りましたね。
それまで文字を中心に発信していたところから写真や動画になったので、最初は全くやり方がわかりませんでした。動画編集の作業が好きなわけでもなかったので、なかなか進まなくて。そうこうしているうちに、東京でアシスタントをしていた友人がインスタでどんどん有名になって、焦りましたね。自分は動画のパフォーマンスでは人を呼べない。それなら、誰よりも技術で尖ろうと思いました。集客のターゲット層も一般から美容師にガラッと変えてみようと。美容師向けの写真なら、編集はいらないと思ったので。

――美容師向けということで、より技術のブラッシュアップも図ったというわけですね。ヘアコンテストでの入賞もありましたね。
ヘアキャンプ主催の『髪ingsoon 2021』ですね。25歳までの若手美容師に参加権があるコンテストで、準グランプリを受賞することができました。サロンワークでも少しずつ美容師さんのお客さまが増えてきて、僕のブリーチを求めてくれる方がたくさん来てくれるようになって。ホワイトカラーはすごく難しい技術ですし、インスタでパフォーマンスをそのまま動画で見せているので、分かりやすかったのかなと分析しています。加工もしてないですしね。
この分野をもっと極めたいと思って、セミナーにも参加しました。それまでは自分の技術のクオリティを上げることだけを追求していたんですが、いざ参加してみると自分には思いつかないような手法を知ることができたり、ヒントをいただける機会があって。もうちょっと早くから参加しておけばよかった…と思いましたね。
