次世代スター美容師が強力タッグ! “2020年秋冬”メンズヘアトレンドを生み出す-syn齋藤正太×REDEAL中村雄樹-

メンズとレディース、それぞれのお客さまにお互いのことを知ってもらうきっかけに

 

 

――そんなお互いをリスペクトし合うおふたりがタッグを組んで作品を作るということなのですが、どういった経緯があったのでしょうか。

 

齋藤:コロナの影響で売上の心配がある中で、何かできることがないか考えたんです。

それが、コラボレーションをして、中村くんと僕、お互いのお客さまにお互いのことを知ってもらうということだったんです。僕はメンズカットなので、男性のお客さまに大宮にこんなすごい美容師さんがいるんだってはんぺんさんのことを知ってもらえれば彼女や友人、ご家族が来てくれるようになるかもしれないし、その逆もしかりです。

 

 

齋藤:あとは、スタッフにもっと良い教育を受けられる可能性を考えました。僕はメンズカットに特化しているので教えられませんが、中村くんは一流のバレイヤージュの技術を教えることができる。スタッフが「レディースの技術も学びたい」となったときに、僕と中村くんが繋がっていれば、安心できるかな、と思ったんです。このコラボレーションをコンテンツとして確立することができれば、ゆくゆくはリクルートにも繋がると考えています。

 

中村:僕は、一緒にお仕事したいと常々思っていたので、それができたことがまずとても嬉しかったです。メンズとレディースの技術がコラボレーションすることって、今までになかったので新しい旋風を巻き起こせるかもしれないと思いました。

 

 

――実際にスタイルを見ながらカットとカラー、それぞれのこだわりやポイントを聞いていきたいです。今回は2スタイル作られたということで、まずは1スタイル目のカットのポイントからお願いします。

 

 

齋藤:これは、メンズとレディースの中間のカットラインで切っています。バレイヤージュを入れやすいようにほぼワンレングスなんですけど、襟足をタイトに詰めて、アンダーにハイレイヤーを入れることによってメンズらしさを出しました。

レディースだと重いスタイルが多いのですが、メンズだからこそできる隙間感や軽さを演出して、スタイリングしたときに立体感が出るようにカットしています。

 

中村:カラーは、誰が見てもわかりやすいバレイヤージュです。白い部分と黒い部分のコントラストを強くしています。齋藤先輩が作るスタイルはキレイめなメンズスタイルなので、オレンジや黄色みのあるハイトーンとは相反するところがあると思うんですけど、白っぽい色味だとマッチすると考えました。

今は、メンズでもバレイヤージュのスタイルが徐々に出はじめているので、2020のA/Wならではなんじゃないでしょうか。

 

齋藤:今までメンズのバレイヤージュって技術が追いついていなかった部分もあるかと思いますが、これはドンピシャですね。

 

――ありがとうございます。次に2スタイル目の解説をお願いします。

 

 

中村:カラーは今レディースで流行っている顔周りにカラーの重点を置いたフェイスフレーミングです。プラス後ろにも少しデザインを入れて顔だけじゃなく後ろの部分も明るくして、抜け感を作っています。

 

齋藤:カットは、メンズの王道ショートの長さ。ただ、いつものメンズを切るよりも1.5〜2倍の長さを残しています。ツヤが出やすいように表面はまったく梳かずに筋感が出るようにコントロールしました。

よく見ると、顔周りは一般的なバレイヤージュっぽいフェイスフレーミングを意識した曲線になっています。対して、サイドラインは直線的になっているので、一つのヘアスタイルの中に曲線と直線、ふたつの形が入っています。

 

>それぞれが考える“ヒットスタイルの作り方”の極意とは?

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