2019年からわずか4年で26店舗展開! 異業種出身のシェアリング・ビューティが手がけるサロン事業が絶好調な理由とは?

株式会社シェアリング・ビューティー代表取締役社長の坂本さん(左)と執行役員の西さん(右)

 

国内最大級のヘアスタイル特化型メディア「HAIR」をはじめ、プロモーションやDXの分野で美容業界に貢献している株式会社シェアリング・ビューティー。

2019年からスタートしたサロン事業は破竹の勢いで拡大し、2023年8月には株式会社FERIAがグループ参画して、26店舗まで拡大しました。

なぜそれほどのスピード展開が可能なのか。サロン事業を通じてどんな未来を描いているのか。代表取締役社長の坂本さんと執行役員の西さんにうかがいました。

 


 

美容師の仕事は、髪を切ることじゃない

 

 

編集部: IT・メディア企業であるシェアリング・ビューティーが、美容室経営をすることになったきっかけを教えてください。

 

坂本:一番大きなきっかけは、ある美容師さんの言葉でした。

 

「髪を切るのが仕事ではありません。たとえば、新生活やプロポーズの前に、髪を切って自信を授けることによって、幸せになるお手伝いがしたいんです」

 

この言葉に共感して、素敵な美容師さんたちの可能性を広げていく事業をしたいと心底思いました。それが、サロン事業(美容室事業)をスタートしたきっかけの一つです。

 

周りの経営者仲間からは「店舗ビジネスを舐めるな。絶対に失敗するぞ」と言われていました。けれど、私からするとITビジネスも、リアルビジネスも「可能性を世界で最も開花させる」というミッションにのっとっているから、「美容師の可能性を開花させる」という意味で本質は同じなんですよ。

 

ちなみに、サロン事業が軌道に乗った今は、反対していた仲間からも「絶対に上手くいくと思っていたよ」と言われています(笑)。

 

 

ミッションでつながる共創型M&A

 

 

編集部:サロン経営は簡単ではないと思います。それでも2019年から2023年現在までで26店舗と、M&Aで順調に店舗数を拡大できている理由はなんですか?

 

坂本:まず一つは、「可能性を世界で最も開花させる」というミッションに共感してくれるサロンだけと手を結んでいるからです。ミッションに共感し、その実現のために同じ未来を想い描いているから、足並みを揃えてやってこられたのだと思っています。

 

また、私もサロン事業のトップの西も、美容師出身ではないからこそ、美容師さんへのリスペクトがあります。「一人ひとりの美容師が、可能性を開花させる機会をつくりたい」という姿勢が、美容師さんたちの働きやすさとやりがいにつながっているはずです。

 

私たちは美容師の可能性を信じているし、個性を尊重したいからこそ、M&Aでグループ化しても、それまで大切にしてきたサロン名やブランドを継承しています。これも友好的なパートナーシップ構築につながっています。

 

>「現場と経営の分離」が美容業界の課題

 

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