『broocH』と提携した『HAIR』が目指すもの。IT化でこれからのサロンはどう変わる?

 

スタイリストマッチングサービス「HAIR」を運営する株式会社HAIRは、15年の歴史を持つサロン『broocH』と2019年12月に業務提携しました。主にオンラインでスタイリストが輝くための場を提供してきた「HAIR」がサロンと業務提携した背景には、「これからのサロンはIT化を進め、オンラインとオフラインをさらに連携させていく必要がある」という考えがありました。その考えに至った経緯や、新型コロナウイルス以降のサロンのあり方について、HAIR代表の坂本幸蔵(さかもと こうぞう)さんに伺います。

 


 

ITを使って美容業界の花形であるスタイリストが輝けるサービスを

 

「HAIR」は、「スタイリストが輝く豊な社会」をビジョンに、スタイリストとユーザーのデジタルマッチングプラットフォームを提供しています。主にアプリやWEBメディアなどを通じて、サロンやスタイリストが自身の魅力を表現することで、そのキャリア形成を支援するものです。

 

もともとIT企業でWEBサイトの開発やメディア運営をしており、スキンケアなど美容についても扱ってきました。そこで美容業界の方々に話を聞く機会が多かったことがサービスをはじめたきっかけです。スタイリストからは美容業界の花形の職業にもかかわらず、「労働時間が長い」「報酬が低い」といった声がありました。さらに話を聞いてみると、日々のサロンワークに追われて将来のキャリアを考える余裕がなかったり、もっと人気のスタイリストになるための方法がわからないと悩んだりする方が多くいることがわかりました。

 

そこで僕たちが得意とするオンラインでのPRやブランディングを通して、美容業界の方々がもっと輝くためのサービスを提供したいと考え、2014年に『HAIR』をスタートしたんです。さらに、これまではメディアを通じてスタイリストの方々と記事を作ることでその魅力を発信してきましたが、「これからはオンラインとオフラインの境目がもっとなくなっていくべきだ」と考え、2019年5月には美容室『Lano by HAIR』もオープンしました。

 

15年のブランド力にITノウハウを掛け合わせた発展を目指し、『broocH』と提携

 

表参道のガラス張りのビル5階にあるbroocH

 

そうして実店舗への参入をした頃、『broocH』さんとお話をする機会がありました。『broocH』さんは15年という長い歴史を持つ老舗のサロンですが、当時のオーナーと話をする機会があり、SNSやWEBメディアなどを活用した集客や教育の流れなどで、『HAIR』がお役に立てるのではないかと感じました。双方が求めるように「一緒にやってみないか」という話になっていきました。

 

協業のお話はいろいろなところからいただいていたのですが、その中で『broocH』と提携することになったのは「スタイリストが輝く機会を作る」というミッションが一致していたからだと思います。報酬が上がって、スタイリストが自分たちで集客もでき、さらにインターネット企業ならではの力を生かしてクライアント案件を手がけたり、ユーザーとの結びつきを強めたりできる。そんな風にスタイリストが活躍するイメージを、お互いが共有していました。

 

加えて、『broocH』には15年という豊富な店舗運営経験とブランド力があります。そこに『HAIR』のインターネットノウハウを掛け合わせればお互いにもっと発展していけると考え、2019年11月末に業務提携しました。

 

>提携で得られたメリットとは?

 

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