長野と東京の二拠点美容師ライフ。siki スタイリストmikuさんが見つけた、仕事も家族も大切にする働き方

お客さまも家族も大切にしたい! 両方を叶えるために始めた、二拠点での暮らし

 

 

結婚を機に東京と長野の二拠点生活にシフトしたのは、昨年の8月からです。夫は、長野の老舗パン屋の後継者で、彼が東京に修行に来ているときに出会いました。結婚後は長野に帰って家業を継ぎたいと話していて、昔から自然豊かな地域での暮らしに憧れていた私は、「いいじゃん!」と二つ返事をしたんです。

ただその一方で、sikiの仲間たちやお客さまも私にとっては手放し難い大切な存在で、もはや私という人間を作り上げている一部だったんですよね。東京を離れて、それを失ってしまうのは悲しすぎる。家族との時間も大切にしつつsikiでサロンワークを続ける方法がないかと考えて希望したのが、二拠点生活でした。

働き方としては、月の15日ほどを東京でのサロンワークに当てています。まとまった期間で15日間を確保して、その間は連勤しながらサロンワーク、それ以外の期間は長野で連休を取る…という形です。今までsikiでこういった働き方をしている前例はありませんでしたが、磯田に相談したところ、快く受け入れてもらいました。

 

 

二拠点生活にはパートナーやその家族の理解や協力も必要不可欠です。私の場合、ありがたいことに夫は「二拠点生活いいじゃん!」とかなり前向き。義家族からも、完全に長野に移り住んで家業の手伝いをしてほしいとも言われてないんですよ。もちろん、向こうにいる間に「手伝いたい」と言えば受け入れてもらえるのですが、基本的には「mikuちゃんの好きにしていいよ」と背中を押してくれています。

美容師とパン屋という仕事は全く違うように見えますが、自分が美容師として長年続けてきたSNSでのブランディングをパン屋のSNS発信に活かしたり、sikiで学んだチームビルディングを向こうで用いたりと、美容師の経験が活きることも多くてやりがいを感じますね。

 

夫の家族は大所帯で、一つの家に10人で暮らしています。これまで大家族での暮らしをしたことがなかったので、毎日が新鮮です。正直、夫の家族とはいえ、まだ馴染みのない人たちとの暮らしに飛び込んでいくことに不安がなかったわけではありません。でも、いざ一緒に暮らしてみると、それを上回る楽しさで。私一人が増えたからといって気を遣われすぎることもなく、ウェルカムかつオープンマインドで迎えてもらえたことで、私もどんどんオープンマインドになっていったんですよね。

 

 

長野では休日も家族単位で行動することが多く、まるで友達が増えたような感覚で、とても楽しく過ごしています。この生活を始めてから、「明るくなったね」と言われることも増えました。

 

東京でサロンワークをしている間は、父と一緒に暮らしています。高校生のときに母を病気で亡くし、二人で暮らしていた期間があったので、父との共同生活はこれで二度目。ただ、当時は実家が飲食店をやっていて忙しかったことや、私の反抗期も相まって、お互いに「自分のことは自分で」という感じで独立して生活していたんです。長野との二拠点生活を始めるにあたって、東京にいる間の住まいをどうするか考えたときに、父と暮らして親孝行するならこのタイミイグなのでは、と思ったんですよね。ところが、父は一人で自由な暮らしを謳歌していたようで、「一緒に住んでもいい?」と聞いたら一度断られたんですよ(笑)。ただ、しっかり話したら分かってくれて、今の形に落ち着きました。長野にいる間は物理的にも距離が出来てしまうので、定期的に父の様子を見られることは私にとっても安心感がありますね。

 

>“四季”を感じられるヘアを作りたい

 

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