カッコつけるのはやめて、自分をさらけ出しちゃえば?

体に服を合わせるのではなく、服に体を合わせる

 

 

Instagramを見てくださった方から、「どうやって体型維持しているんですか?」と聞かれることもあります。実際のところ、みなさんが思っているほど維持できてもいないのですが(笑)ダイエットせずにある程度キープするために足を出して、高いヒールを履いて、自分の気持ちがあがる服を着ているという事が役立っているかもしれません。

 

美容師はいろんなオシャレをしたほうがいいから、いつも保守的な人に「もっと足を出したらいいんじゃない?」などと言うことがあります。すると、「瘦せたら出します」って言うんですよね。だけど、私は逆だと思うんです。

 

足を隠したら太くなるし、ウエストを緩いゴムにしたら体も緩んできちゃう。ぺったんこのスニーカーを履いたらラクだけど、テンションは上がらない。私はラクな服より、気分があがる服を着たい。特別なダイエットはしていないけれど、好きな服を好きなように着ることが、ダイエットと同じような効果につながっているんじゃないかと思います。体に服を合わせるんじゃなくて、服に体が合ってくるような感覚ですね。

 

カッコつけるのはカッコ悪い

 

 

自分が好きな服を着て、好きなように記録して、それをいいと思ってくれる人に囲まれているから、楽しくサロンワークができています。みんなに好かれようと思っても無理だし、興味がない人にまで見てほしいとは思いません。

 

周りを見渡すと、Instagramをせっかく始めたのに、あんまり更新しない人もいます。多分、人の目を気にしすぎているんだと思う。どう見られるのか気にする気持ちもわかるんだけど、もっと好きなことをどんどん投稿しちゃえばいいと思うんですよね。自分を飾らないで、「もっとさらけ出しちゃえば?」って思います。「カッコつけるのがカッコ悪いんだよ」って普段からアシスタントたちには言っていますしね。

 

「お金がないからオシャレできないですよ」っていう人もいます。お金がないとオシャレできないなんて事はないと思う。想像力と工夫、アイデアがあれば楽しめるもの。今でも私は1000円以下のノーブランドの服などを着ることもあります。

 

大切なのはお金とかそういうものじゃなくて、心がときめくか、ときめかないかなんです。好きな服を選んで、着こなすときはときめきを感じるし、ほかにも日常のいたるところにときめきが転がっていると思っています。

 

 

美容師って五感を使うものなら、なんでも仕事に絡んでくるから、ときめくことを続ければ仕事にも好影響が出てくるものです。服でも映画でも食事でも何でもいい。みんなも心のアンテナに引っかかることをどんどん集めてみたらいいと思います。あなたの心が躍るなら、無駄になることなんて、一つもないはずです。

 

 

プロフィール
VeLOディレクター
赤松美和(あかまつみわ)

茨城県出身、都内私立大学を卒業後、美容師の道へ。美容業界のことを知らぬまま直感を信じて、植村隆博氏、鳥羽直泰氏らが立ち上げたばかりのDADAに入社。その後都内1店舗を経て、鳥羽氏と共にVeLO・veticaをオープン。サロンワークを中心に、業界誌・広告等の撮影やヘアショー、セミナーなど幅広く活躍している。

 

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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