「人」を大切に、常に成長し続けていたい -gricoマネージャーTOMOMIさんの天職Woman-

「grico(グリコ)」は雑誌やショーのヘアメイクでも活躍する、原宿でもっとも注目されるサロンのひとつです。そこでマネージャーとして働くTOMOMIさんは、オーナーのエザキヨシタカさんに惚れ込んでgricoに入社したといいます。「美容師としても、人間的にも常に成長していたい」というTOMOMIさん。現在妊娠7カ月で、もうすぐ産休に入るという節目に、これまでのこと、これから目指すことなどをおうかがいしました。

 

 


 

理想的な指導者との出会いが、人生の分岐点

 

 

はじめて就職したのは、吉祥寺にある大手の美容院でした。とにかく技術を身につけようとがんばり、1年半という最短期間でスタイリストに。そのサロンは人よりもお金を大切にする社風で、当時は「早く上の立場になって社風を変えたい!」と思ってがんばっていました。でも入社6年目にもなると、この先も同じ場所で働き続けていていいのかと悩むようになりました。そんなとき「技術もあり、人を大切にするすてきな美容師がいる」と、友人からgricoのオーナー、エザキヨシタカさんの話を聞き、「どんな人なんだろう。会ってみたいな」と思ったんです。

 

はじめてエザキさんにお会いしたとき印象的だったのは、人をとても大事にしているということ。初対面の私に、「TOMOMIさん、gricoに入るとしたら君はもう家族だし、君の家族もぼくの家族だよ。君が結婚したら旦那さんや生まれてくる子どももみんな家族。たとえ生まれてくる子が病気になったとしても、どうしたらいいのか一緒に考えてサポートもするから大丈夫だよ」と言ってくださったんです。その言葉に感動し、率直に、「この人と一緒に働きたい」と思いました。

 

 

今、gricoで働いて7年ですが、エザキさんの「人を大切にする」という理念は変わりません。いつも「思っていることと、言っていることと、やっていること」が一致していて、筋が1本に通っているんです。日々努力し続けているエザキさんの姿を見て、たくさんの気づきを得られます。気づけるということは成長していけるということ。そうした機会を与えてくれる存在が身近にいるのは、とても幸運だと思っています。

 

お客さまに満足していただくために徹底的にカットをチェック

 

 

gricoに入ったばかりの頃、前のサロンのときからのお客さまから、クレームの電話が入ったことがありました。エザキさんが対応したのですが、お客さまは「TOMOMIさんの技術には、満足したことが一度もないけれど、人柄が好きだから、彼女に切ってもらいたい。だからgricoでちゃんと勉強させてね」とおっしゃったそうです。

 

私は100%の力を出して、お客さまにも満足していただいていると思っていたので、とても悔しくて、ショックで、もっとうまくなりたい、と強く思いました。人って「誰かのため」と思わないと変われないものだと思うんです。自分のためだと甘えて先延ばしにしたり挫折したりしてしまうけれど、人のためとなると、緊張感があるし、絶対にあきらめられない。そのときは、そのお客さまのために、変わりたいと思いました。

 

その後2年間は、カットしたお客さま全員をエザキさんにもチェックしてもらい、エザキさんの目から見てどうなのか、自分の視点や技術が間違っていないかを徹底的に追究しました。作品撮影をしたときにもエザキさんに必ず見てもらいました。そうした時期を経て、今ではエザキさんの感覚や技術に近づき、お客さまにも満足してもらえるのではないか、という自信もついてきました。この修行の機会は本当に貴重で、自分自身の成長のために欠かせないものでした。クレームをくださったお客さまは今でも指名してくださいますが、その方にきていただけなくなったら美容師をやめようと思うくらい大切なお客さまです。

 

>技術向上の鍛錬を怠らないこと。人を大切にすること。

 

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