夏本番までに覚えたい! キレイに決まる浴衣の着付け

2015.07.13

 

201507_news_2_1浴衣外トップ

 

自分で浴衣を着ることができることと、プロとしてお客さまに着付けをすることは、要領が全く違います。浴衣の着付けが未経験の人はもちろん、経験がある方も、自信を持ってお客さまに提供できるようになりたくありませんか? そこで今回は、現役の着付け師さんに、プロとして納得してもらえる浴衣の着付けの基本をレクチャーしていただきました。

 

【着付け担当】

藤井まどかさん

京都府出身。美容師として約10年間活躍した後、独立し上京。ブライダル関係の仕事を中心に、ヘアメイクや着付けを行っている。ここ数年は、広告関係など、新しい分野の仕事にも積極的に挑戦中。9projectに所属。

 

【モデル担当】

山脇唯さん

栃木県出身。フリーの俳優・声優。小劇場などの舞台を活動の中心に置き、Eテレ『デザインあ』の「はせる」「シンプルマーク」のコーナーの声を担当するなど、幅広い活動を展開している。

 


 

さっそく着付け開始!

 

 

浴衣道具

 

①では、早速浴衣の着付けを始めていきましょう。お客さまに浴衣下に着替えてもらったところからスタートします。お尻の上など、体のくびれているところにタオルを入れて、浴衣を着たときのバランスがよくなるように補整をします。タオルは紐かテープで留めておきましょう。着物のなかにタオルを入れておくと、汗を吸い取るので、浴衣が汚れずに済むというメリットもあります。

 

②次に浴衣をはおります。浴衣をはおるときは、お客さまに肩幅より少し狭めに足を広げて、立ってもらいます。こうすると、着付け後動きやすくなります。足をそろえて立ったままで着付けをすると、窮屈になってしまうので注意しましょう。

 

③浴衣の両えり先の20cmくらい上をもち、体の前で揃えます。背縫いが背中の真ん中に来るように少し浴衣を引っ張ります。この時、丈の長さは足首が隠れて、かかとが少し見えるくらいにします。紐を閉めたときに丈が短くなるので、それを踏まえて決めましょう。

 

全体のバランスに関わる重要なポイント!

 

④両手で左右の襟先を持ち、体の幅と合うように上前(浴衣を前で合わせたときの外側)を決めます。おくみ線(おくみは、和服の前幅を広く作るために前身頃に縫い付けられる細長い布。おくみ線は前身頃とおくみを縫い合わせた線)が右足の小指のあたりの位置で合わせます。生地が余るようなら下前(浴衣の内側になる部分)のほうに引きます。

 

⑤上前を広げて、左手で上前をお客さまの左脇に持っていきます。このとき、つま先(浴衣のすそ部分)を5~10cmくらい上げ、背中の方まで回りそうになったら手前に折り返し、調節をしてください。右手で上前を合わせ、つま先を3~5cm程上げます。このとき、浴衣がぴったり背中につくようにしましょう。

 

201507_news_2_3浴衣外トップ丈の長さ

 

⑥腰紐を前から当てて、ウエストの位置で締めます。結び目は中心ではなく左右どちらかによせ、余った紐の端は結んだ方向と逆に引っ張り、腰紐に挟み込みます。結び目が真ん中にあると、お腹がポッコリして見えたり、結び目がみぞおちを刺激したりして不快になったりするためです。

 

美しい着こなしのための調整

 

⑦丈のチェックをします。上前をひらいて、下前のすその長さとつま先が上がっているか確認します。もし、下前が下がっていたら、ふところから手を入れ、下前の襟先を持って引き上げます。

 

⑧上前を下ろして、上前のすその長さとつま先が上がっているか確認します。おくみ線のあたりで、下前と上前が交差するように合わせます。全体の丈の長さは、くるぶしくらいの位置になります。

 

➈おはしょり(浴衣の丈を調整した時に出てくるあまりの部分。帯の下に出てくる)を整えます。身八つ口(浴衣の脇開き部分)から背中に手を入れて、後で結ぶ帯と平行になるように整えます。指先を使ってなで下ろすようにしてシワを伸ばしてください。

 

おはしょり

 

⑩衣紋(首の後ろの裾周り)を抜きます。首の後ろにこぶし一つ分の隙間を作ると、大人っぽさが出ます。反対に窮屈だと子どもっぽく見えてしまうので注意が必要です。

 

201507_news_2_4衣紋の抜き

 

伊達締めをしていよいよ完成!

 

⑪襟合わせをします。上前と下前が交差するところが、ちょうど鎖骨の真ん中のくぼみあたりにくるようにします。襟の合わせがゆるいと、着崩れる原因になるので気をつけましょう。また、余った下前の生地は、三角に折り上げるようなカタチで、全体に影響がでないように処理します。

 

201507_news_2_6襟合わせ

 

⑫上前の襟を合わせて前から胸紐を回し、締めすぎない程度に前で結びます。このときの結び目は、左右にふった腰紐の結び目と反対の位置にします。

 

⑬背縫いがまっすぐになるように押さえ、胸紐の上から指を入れ、背中のシワを伸ばしながら両脇に寄せます。

 

⑭右脇の余りは上前のおはしょりの中に入れ込みます。おくみ線の上下を合わせ、帯を締めたときにおはしょりが平行に出るように整えます。

 

⑮伊達締めを締めます。指を伊達締めの内側に入れてシワをとり、おはしょりも引っ張ってカタチを整えておきましょう。浴衣の着付けはこれで完成となります。

 

>都結びの結び方

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