先輩としてカッコよく決めるはずが…!? 現役美容師が経験した「先輩デビュー失敗エピソード」

 

チラシ配りで負けた理由とは…後輩から学んだ大事なこと(男性/35歳

 

僕がアシスタント2年目で、1年目の後輩にチラシ配りを教えていたときのことです。「いいか? こうやってやるんだぞ!」とお手本を見せて、先輩風を吹かせていました。後輩より早く配り終えたくて、とにかくがむしゃらに通りがかった人に渡していたのですが、全然受け取ってもらえず、100枚のチラシを捌けませんでした。

 

そこでふと後輩を見ると、なんともう配り終わりそうになっていたんです。たまたま運が良かったんだろう…と思いましたが、違いました。後輩は「お忙しいところすみません!」と明るく丁寧に声をかけ、もらってくれた人には笑顔で頭を下げていたんです。声をかける相手も、サロンの客層にマッチしているかちゃんと意識しているよう。強引にチラシを渡そうとしていた自分と比べて、好印象なのは当たり前ですよね。

 

 

その後も、後輩は僕が苦戦していたモデルハントを一発で成功させてしまった上に、チラシの戻り率も圧勝。誠実に仕事に取り組む姿勢があれば、数年の経験差なんて関係ないな…と学ばされました。

 

 

洞察力をアピール! しかし、それがとんでもない失言に…(男性/29歳

 

うちの店長は、「洞察力を使え」「見て察しろ」と教える人でした。僕は後輩ができたときに、店長の真似をして「いいか? 教えてもらうばかりじゃなく、自分の目でお客さまの癖や傾向を見極めるんだ!」と指導していました。

 

ある日、ちょっとお腹がふっくらとして、ゆとりのあるワンピースをきた女性がご来店。妊婦さんだと思った僕は、「これは後輩にお手本を見せるチャンス!」と思い、「今何ヶ月ですかー? お荷物、お持ちしますね! 足もと気をつけてください!」と、気がきくところを見せつけようとしました。

 

しかし、そのお客さまは妊婦さんではなかったんです。担当スタイリストにバックルームに呼ばれ、「あの人、ちょっとぽっちゃりしてるだけで妊婦さんじゃないから!」と怒られてしまいました。その後も、年齢層と全然違う雑誌を出してしまうなど、ミスを連発。後輩は「この人偉そうなことを言ってたのに間違ってばっかり。スタイリストにも怒られまくりじゃん」と思っていたに違いありません。

 

先輩とか後輩とか関係なく、目の前の仕事に集中して一生懸命取り組むことが大切ですね。それからは、むやみに先輩風を吹かせず、自分も一人前のスタイリストを目指しているんだと心に刻んでいます。

 

>自信満々に後輩の髪を染めたら、思わず涙目になる結果に…

 

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