怪奇現象よりも人間の狂気や悪意が一番怖い!? 現役美容師が体験した「人こわエピソード」10選!
ずば抜けた記憶力に困惑。何かと知りすぎている先輩(28歳/男性)
僕が働く美容院には、記憶力が良すぎる先輩美容師がいます。彼はカルテには何も書かず、施術の内容を頭の中にすべて記憶しています。例えば、前回は何ミリ切った、どのカラーリングを使って何レベルで染めたなど、自分が担当したお客さん全員分の施術内容を覚えているのです。
驚くべきことに、その人は自分のお客さんだけでなく、他のスタイリストが担当するお客さんの施術内容、さらには隣の席で施術しているお客さんとの会話まで記憶しています。

以前、その人に「さっき君が担当していたお客さんの会話を聞いていたけど、前回の施術記録、間違っていたよ。前回は就活のためにギリギリ結べる長さでカットしていたし、4NBで黒染めしてたよね?」と言われたときには、あまりの記憶力に気味が悪く感じ、鳥肌が立ちました。すべてのことが覚えられているかと思うと、その人の近くでお客さんやスタッフと気軽に会話することも躊躇してしまいます。
カットモデルに対する行動で、先輩の裏の顔が明らかに…(24歳/男性)
僕たちアシスタントは、必死に街で声をかけてカットモデルを見つけてカットし、その後先輩にチェックをしてもらっています。そのとき、うちの店のある先輩は、顔がかわいいカットモデルとだけ連絡先を交換して、自分の客にしようとするんです。
それが判明したきっかけは、どうしてもカットモデルが見つけられなくて、自分の友達の女の子にモデルになってもらったことです。カット練習後に、その友達からLINEがきて「あの先輩ヤバくない? 『俺のほうがカットうまいから今度から俺がカットしてあげるよ。割引にしてあげるから連絡先交換しない?』とか言ってきたよ」と教えてくれました。先輩は、その子が僕の友達だとは知らずに「連絡先を交換しよう」と言っていたのです。
前々から、僕がカットモデルで呼んだ子がいつの間にか先輩を指名して来店しているのを見たことはありました。ただ、それは単純にカットチェックのときに上手だと感じて指名して来ているのだと思っていました。先輩を信用してチェックをお願いしていたのに、かわいい子ばかりを狙って連絡先を聞いて、後輩との技術の差や、割引を口実にお客さんを横取りするなんて、人として怖いなと思ってしまいました。カットチェックはこれから他の先輩にお願いしようと思っています。