努力なくして120%の力は出せない。17年前から変わらない「おもしろい」ことへの探究心―10年サロン「ABBEY」のブランディングストーリー後編

2013年〜2017年 プロジェクト拡大期

トレンドを取り入れた『W.L.T CUT CLUB』を出店

 

 

2013年に、丸の内の『WILD LIFE TAILOR』内に『W.L.T CUT CLUB』というメンズヘアサロンを出店しました。これは、アパレルのJUNグループが丸の内の中通りにセレクトショップ作る話が持ち上がったときに、ヘアサロンも併設したいという意見が挙がったことがきっかけ。このプロジェクトのディレクターをしていたスタイリストの熊谷隆志さんが「一緒にやりませんか」と声をかけてくれたんです。

 

アメリカにはセレクトショップとバーバーが併殺されたショップは珍しくなかったし、当時はライフスタイルとファッションを掛け合わせる動きがトレンドでした。ヘアスタイルとしても、ジェントルマンカットが流行りはじめていたので、僕たちでバーバーヘアのムーブメントを起こしたいという野心もありました。

 

『WILD LIFE TAILOR』はサロンではなく洋服屋がメインなので、『W.L.T CUT CLUB』は2席だけのこぢんまりとしたサロン。でも、ショップの奥におしゃれなバーバーの空間が広がっていて、いい雰囲気なんです。

 

裁量のある働き方は、スタッフのスキルアップにも機能

 

 

表参道エリアは買い物やエステなどにくる人が多いのですが、丸の内エリアはファッションよりもビジネスマンやOLが中心。この客層の違いは僕も勉強になりました。

 

『W.L.T CUT CLUB』で働くスタッフは、『ABBEY』で働いていたメンズスタッフから希望者を募りました。主体は『ABBEY』に置きながら、月に1週間『W.L.T CUT CLUB』で働くという形態にしています。働くスタッフは新しいことをしているという気持ちと、表参道エリアとは違う丸の内の雰囲気にいい刺激を受けているようです。オープン当初は話題になりましたし、お陰さまで毎日お客さまが途切れることなくきてくださっています。

 

また、『W.L.T CUT CLUB』では、一日に5〜6人しか担当しないデビューしたばかりのスタッフが、一日に15人も担当することがあります。スタイリストとアシスタントを含めて2〜3人で営業することがほとんどなので、『ABBEY』よりもずっと人数が少なく、一人あたりの責任感も大きいんです。そのため、スタッフのモチベーションやスキルが上がるので、若手スタッフのいい成長の場になっています。

 

3号店を出す体力はあった。しかし、拡張移転が最良の形だと決断

 

 

2015年には1号店を現在の店舗に拡張移転させました。本当は3号店を出そうと思っていたのですが、ちょうどいい物件が見つからなかったんです。

 

この場所は、インスピレーションもあったし、さまざまな好条件が重なった物件。店舗の窓からは桜の木が見えて、春の時期は本当にきれいで気持ちがいいです。骨董通りに行く人が目の前の道を通るので人通りも多く、家賃も1号店を維持して新たに3号店を出店するよりも抑えられました。

 

お店の規模が広くなったことで、スタッフ同士も気持ちよく過ごせているみたいです。移転したことで、気持ちが新たになったと思います。

 

>企業オフィスの中の美容室。『Rakuten Hair Salon ABBEY』出店の経緯とは?

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング