努力なくして120%の力は出せない。17年前から変わらない「おもしろい」ことへの探究心―10年サロン「ABBEY」のブランディングストーリー後編

2018年〜現在 チーム活性化期

『Rakuten Hair Salon ABBEY』は『ABBEY』全体を活性化する、刺激的な仕事

 

『Rakuten Hair Salon ABBEY』

2018年には二子玉川の楽天本社の中に『Rakuten Hair Salon ABBEY』を出店しました。楽天の本社にはジムや病院など、いろんな施設が入っているんです。その話を聞いて、「企業内の美容室っておもしろそうだよね」という話をスタッフとしていました。

 

そのタイミングで、楽天で働いているお客さまが来店されていたときに、うちのスタッフが「楽天さんの中に入れたらいいですよね」と話したそうなんです。そのときはあくまでも雑談レベルでしたが、そのお客さまが上層部に聞いてくれて、すぐに出店が決まりました。僕たちからすると一大事ですが、楽天さんは「とりあえずやってみようよ」という気軽さとスピード感があり、驚きました。

 

出店が決まったときは、楽天で働いている8000人の社員のうち、300人のお客さまがついたらもう毎日いっぱいだなと思いました。お店はシャンプー台が3つ、セット面が4つと、そこまで広いわけではありませんでしたから。だけど、逆に言えばきちんとした仕事をしていれば、ずっと利益が出続ける条件でもあります。『ABBEY』全体が活性化する、やりがいのある仕事だと感じました。『Rakuten Hair Salon ABBEY』は大事な会議の直前にセットしにくる方がいるなど、企業内美容室ならではな使い方もされています。『Rakuten Hair Salon ABBEY』でも、『W.L.T CUT CLUB』と同様に新しいスタッフの採用はせず、日替わりでスタッフが行くので、表参道の『ABBEY』とは違った雰囲気にスタッフは刺激を受けています。

 

採用と働き方では『ABBEY』のブランドやクオリティを大切にする

 

 

うちでは基本的に新卒でスタッフを採用しています。最初に受けた教育は強く残ることもあるので、まっさらな状態から学んでもらったほうが、『ABBEY』の技術や哲学を吸収できると思うからです。『PEEK-A-BOO』のころから新卒生を育ててきたので、ゼロから育てる大変さを感じたことはありません。

 

『W.L.T CUT CLUB』と『Rakuten Hair Salon ABBEY』に専属のスタッフを設けないのは、あくまでも主体は『ABBEY』に置いていてほしいから。そのほうがクオリティや人間性を保てるし、自分は『ABBEY』のスタッフなんだという意識を持ち続けられます。僕はどちらにも行かず『ABBEY』にずっといるのですが、『W.L.T CUT CLUB』と『Rakuten Hair Salon ABBEY』の責任者は『BAPE CUTS』時代からのスタッフ。2002年のオープンからの長いつきあいなので、信頼して任せられています。

 

>オープンから同じ一つの芯。変わらず思う、ヘアサロンの本質とは?

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