美容室に潜むこんなトラップに要注意!?美容師に聞いた危険な罠

あれ、さっきも聞いた!? 美容師泣かせの 「会話のブーメラントラップ」(23歳/男性)

 

まだ、駆け出しのアシスタントだったころのことです。1日にいろんなスタイリストのヘルプにつくので、接客するお客さまの数はトータルで何十人にもなります。すると、必ず出てくるのが、「誰に何を話したのかわからなくなる」問題。これが恐怖の“会話のブーメラン”トラップなんです。


例えば、定番の「今日はお休みですか?」とか「これからどこか行かれるんですか?」無意識に口をついて出るこのフレーズ、何度も繰り返すうちに「あれ?さっき誰に聞いたんだっけ?」と記憶が曖昧に。気づかず同じお客さまに二度目の質問をしてしまったことがあります。

 

 

優しいお客さまは「ええ、休みなんです」と、さも初めて答えるように微笑んでくれます。けれど、中には冷静に「さっきも同じこと聞かれましたよ」とピシャリという方も。もうその瞬間、僕の心臓は一気に凍りつきます。会話がぎこちなくなって、距離を縮めるどころか逆に遠のいてしまったのです。

 

あの日以来、僕は学びました。会話も技術と同じで、記憶力と集中力が命。今では「今日はお休みですか?」を封印し、代わりに「最近ハマっていることはありますか?」とか「最近、一番笑ったことは?」など、少しひねった質問に変えるように工夫しています。おかげで会話も広がりやすくなり、ブーメラントラップに捕まることも減りました。

 

 

ガーゼ舞う!シャンプー台で繰り広げられる「鼻息トラップ」(30歳/女性)

 

美容師の間で密かに恐れられているのが、「鼻息トラップ」。

シャンプー時に顔に置くガーゼが、お客さまの鼻息でふわっと舞い上がり、思わぬ至近距離で目と目が合ってしまう――あの緊張感。

 

ある日、鼻呼吸がとびきり強めのお客さまが来店。ネープを洗おうと頭を持ち上げた瞬間、「フーン!」と勢いよく鼻息が炸裂し、ガーゼが華麗に宙を舞いました。気づけば顔と顔がドン!と近距離対面。お客さまは完全リラックス顔なのに、こちらの目にはどうしても変顔に見えてしまい、笑ってはいけない状況でこみ上げる爆笑を必死にこらえる羽目に…。

 

しかもガーゼはその後も、鼻息のリズムに合わせて「ふわっ」「ぺたっ」と舞い上がり、もはや拷問のような笑い我慢タイム。シャンプーどころか、自分との戦いがメインイベントになってしまいました。

 

ちなみにこのガーゼトラップ、鼻息だけではありません。施術中にお客さまとおしゃべりしていると、その声の勢いでガーゼがビューンと飛んでいくことも。そうなると、シャンプー台は癒やしの場ではなく、美容師にとっての「無言で笑いと戦う戦場」と化すのです。

 

>ウトウトからの首スイング! 美容師の手元は命がけ

 

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