美容室に潜むこんなトラップに要注意!?美容師に聞いた危険な罠
首ガックンで心臓もバクバク!? 美容師泣かせの「居眠りトラップ」(29歳/男性)
美容室あるあるの一つに、「カット中のお客さまの居眠り」があります。シャンプー台で寝落ち、ならまだわかるのですが、カット中に本気で眠られるとこちらは命がけ。首がガックンガックン動くたび、僕の心臓も一緒に揺さぶられるんです。
ある日、いつものようにリズムよくハサミを動かしていると、目の前のお客さまがウトウト…。「あ、これは寝落ちコースだな」と思った瞬間、首が“ガクン”と大きく動きました。予想外の角度に頭が傾いた拍子に、僕のハサミは予定外の毛束を「チョキン!」。幸い内側の目立たない部分だったので、大惨事には至らずにすみましたが、心臓は一瞬止まった気がしました。

その後もお客さまは夢の中で左右にスイング。まるで振り子のようにゆらゆら揺れながら眠り続けます。僕はカットラインを合わせるのに必死で、冷や汗はダラダラ、頭の中は「寝てもいいから動かないでくれ」と思っていました。
このとき心底思いました。髪の毛なら多少の誤差でリカバリーできますが、もし耳を切ってしまったら大事件。美容師に必要なのは技術だけじゃない。お客さまの予測不能な動きに対応する“反射神経” も必須なんだと思いました。
お任せ=超能力が試される!? 美容師が挑む「挑戦状トラップ」(39歳/女性)
美容師にとって「お任せします」は魔法の言葉ではなく、超能力への挑戦状トラップなんです。その日も元気よく「お任せで!」とお客さま。私は心の中で「よし、信頼されてる!」とテンションが上がりました。髪質や雰囲気を見て、ほどよく軽さを出し、仕上げもツヤツヤに。鏡をお見せして「完璧!」と自画自賛していた瞬間に、お客さまの口から出たのは「思ってたのと違う…」のひとこと。私の心にはハサミより鋭いダメージが突き刺さりました。
「えっ、思ってたって何!?」と頭の中でツッコミ炸裂。注文してないラーメンが来たみたいな顔をされても困ります。心の声では「いやいや、“お任せ”って言ったよね!?」と叫びつつ、口から出たのは「申し訳ありません、少し調整しますね」の冷静モード。美容師あるある、ここに極まれりです。
この一件で悟ったのは、「お任せ」とは「私の心の中の理想像を、超能力で読み取ってください」という壮大な挑戦状だということ。以来、「お任せです」と言われた瞬間に、私は警察モードで質問攻めに。ヘアカタログをめくり「長さは?」「前髪は?」「カラーはどのくらい?」と聞きまくる。まるで事情聴取。でも、これでようやく「思ってた!」に近づけるのです。お任せの挑戦状を受け取った美容師は、二度と「ノーヒントのお任せ」を信じない…これもまた美容室の掟です。