スタッフ平均年齢24歳、スタイリスト平均年収1400万円以上! COAのその“異常値”は、偶然ではなかった。
売上を追わないのに、売上が伸び続ける理由

COAでは、普段から売上目標やノルマの話はほとんどしません。「今月いくらいこう」というよりも、「今日、目の前のお客さまに何ができたか」のほうが、圧倒的に大事だと思っているからです。
だから、SNSでバズったからといって、予約を無理に詰め込むことはしません。急激に売上をつくること自体を、COAでは良しとしていないんです。大切なのは、リピートしてもらえるかどうか。本当に満足して帰ってもらえているか。その積み重ねが、結局一番強いんですよね。そんなわけで、COAでは、中途でどれだけ売上の高いスタイリストが入ってきても、最初は必ず「1枠・マンツーマン」からスタートします。他店での実績は関係ありません。まずは1対1で、100%の力を出してもらう。1枠で向き合うと、ごまかしがききません。

技術も、カウンセリングも、接客も、その人の“本当の力”が出る。そこで信頼を培うことで初めて、アシスタントについてもらったり、枠を増やしたりする判断をします。基準は売上だけではなく、リピート率や、スタッフからの信頼も含めて見ています。売上を追わないから、売上が上がるんです。
美容師のために最適化された空間とオペレーション

COAの店舗は、とにかく美容師が使いやすいかどうか、そしてお客さまが心地よく過ごせるかどうかを最優先に、細かいところまで設計しています。
まず受付について。いわゆる受付スタッフを置いていません。タブレット受付にしていて、来店情報は全スタッフのスマホとインカムに一斉に通知される仕組みです。「お客さまが来ているのに誰も気づかない」「このお客さまは誰が担当だっけ」ということが起きない。これだけで、現場の無駄な確認作業が一つ減ります。その分の人件費を、美容師にしっかり還元できるようにしています。
倉庫の位置も、かなり意図的に設計しています。店舗に入ってすぐ目に入る場所に、あえて倉庫を配置しています。納品された在庫は、そのまま最短距離で倉庫に入れられる。奥まで運ぶ必要がないし、わざわざ裏に回る必要もない。これだけで、日々の無駄な動きがかなり減ります。

美容師の仕事って、細かい動作の積み重ねなので、「一回一回は小さいけど、毎日やること」をどれだけ減らせるかが重要なんです。
こうしたフロア設計は、効率を上げるためだけのものではありません。同じように、「お客さまの体験」を左右する部分にも、徹底的にこだわっています。美容室って、意外と「顔がきれいに見えない」鏡や照明が多いんですよね。ダウンライトだけだと、目の下に影ができたり、クマっぽく見えたりする。髪型は気に入っているのに、鏡を見るたびに自分の顔が暗く見えたらテンションが下がりませんか? だから光の当て方や反射まで計算して、できるだけ自然に、お客さま自身がきれいに見える鏡と照明をセット面に配置しています。お客さまが鏡を見る時間が長いからこそ、そこは妥協したくなかったんです。