天才からズル休みのチキン野郎に…美容師を辞めてからの逆転人生 COA GINZA青木 大地のコトダマ

 

第一線で活躍する美容師の人生を変えた「恩師の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。今回は、予約困難なインフルエンサー美容師が銀座に集結した美容室COA GINZAの代表、青木 大地さんのコトダマを探りました。プレイヤーとしても経営者としても成功し、完全無欠に見える青木さんですが、ずっと順風満帆だったわけではないようです。どんな言葉を胸に逆境を乗り越えてきたのか聞きました。

 


 

「お前の話、つまんないな」

 

 

20歳の頃まで僕は自分のことを天才だと思い込んでいました。専門学校時代は1日練習しただけでコンテストの全国大会で勝ち海外まで行ったり勉強の成績も割と優秀だったんです。最初に入ったサロンでも、新入社員を代表して挨拶をさせてもらいました。

 

僕は昔から人前で話すのが得意だし、今もスピーチすることが大好きなんですよね。

 

新入社員の代表挨拶に関しても、自分の中では完璧な内容のはずでした。ところが、サロンの幹部の方から一言「お前の話、つまんないな」って言われたんです。でもその時に「美容業界ではただ真面目な話をしたり、良い感じのことを話したりしているだけじゃだめで人を楽しませることが大切なんだな」ということに気付かされたんです。自信満々で入社した自分が、上にいる人たちのレベルの高さを感じた最初の出来事でした。

 

「お前は仕事に来ないチキンだから、一緒にチキン食って直そう」

 

 

自信満々で入社した僕でしたが、最初のシャンプーからつまづいて、合格するのに半年くらいかかっているんですよ。周りは優秀だったから、そんなに時間がかかっているのは僕だけでした。全力でやってそれだから正直、心は折れるし、手荒れするしで精神的にも限界で、仕事をずる休みしてしまったんです。

 

そうしたら、僕の教育係だった先輩が、僕の自宅までわざわざきてくれたんですよ。玄関を開けるとそこに先輩がケンタッキーフライドチキンの袋を持って立っていました。

 

そして、「お前は仕事に来ないチキンだから、一緒にチキン食って直そう」と言われたんです。二人でチキンを食べたあと、走ってサロンに向かいました。着いた先で、先輩が僕と一緒に幹部の人たちにも謝罪してくれて、仕事に戻ることができたんです。

 

前のサロンにはほかにも素敵な先輩がたくさんいて、背中を見せてくれました。その後、僕は体調を崩して美容師ができなくなった時期があります。先輩たちはそんな僕に対しても、ご飯に誘ってくれたり、応援する言葉をかけたりしてくれました。先輩たちの支えがあったから、僕は美容業界にい続けることができたし、今こうしてサロン経営で結果を出すことができているのだと本気で思っています。

 

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