韓国人トップスタイリスト、ゴニさんの日本進出の目的とは? 〜世界に向けて、アジアンビューティを発信したい!〜

−サロンには、髪だけではなく、トータルビューティーに関するメニューもたくさんありますね。

 

 

髪型だけではなく、幅広くお客さまが美しくなれる機会を提供できればと思っています。日本は韓国にくらべて、トータルビューティーサロンが少ないイメージがあります。

 

韓国の清譚洞(チョンダントン)…日本でいえば青山や代官山といったところですが、そこにはトータルビューティーサロンがたくさんあります。全国民の1パーセントほどの富裕層の人たちのためのサロンですが、日本よりは数が多いと思います。

 

−実際に日本にサロンをオープンされてみて、日本と韓国の違いをどんなところに感じられていますか?

 

大きな違いは、言語だけだと思います。サロンのシステムに関しては、大きな違いはありません。施術の違いについては、日本ではカラーが多く、韓国ではパーマが多いですね。

 

−韓国の女性は、黒髪でストレート、といったイメージもありますが、パーマも多いのですね。

 

 

韓国スタイルのイメージは、ドラマやアイドルのイメージからきていると思いますが、ジャンルによってもスタイルは違います。黒髪ストレートといったナチュラル志向は、ドラマが多いですね。SNSやウェブでは、ファッションに関してもさまざまな新しい情報が飛び交っていて、10年前とは流行のスタイルが大きく変わってきています。

 

−こちらのサロンでは、やはり韓国スタイルがメインになるのでしょうか。

日本のスタイルをベースにしていますが、韓国のスタイルを提供することもできます。ここで働いているスタッフはみな、日本のスタイルもつくれますし、韓国のスタイルもつくれます。そこが強みです。韓国と日本のいいところを取り入れて教育をしていますが、これから香港に進出するにあたって、これまで行ってきた教育方法がより生きてくるのではないかと思っています。

 

−日本人スタッフも、韓国スタイルをしっかりつくれる教育をしていらっしゃるのですね。日本の美容室で韓国スタイルをオーダーしても、思い描いていたのと微妙に違ってしまうという声もよく聞かれます。

 

 

他店には私がいないから、満足のいく韓国スタイルにならないのかも(笑)…というのは冗談ですが、韓国系のサロンは、新宿や、シンガポールにも結構ありますよね。中には、流行にはあまり敏感ではないところもあるかもしれません。韓国人が施術すれば韓国スタイルになるかといったら、そうではありません。

 

韓国国内でも流行をつくっている人は、韓国の美容師の中のほんの1パーセント程度で、とても少ないです。多くの美容師は、その1パーセントの人たちがつくったスタイルを見ながら勉強しています。日本人の考える韓国スタイルは、メディアを通したドラマやアイドルのイメージが強いので、それと同じクオリティを求めるのは難しいところもあるかもしれません。

 

韓国で活躍している美容師は、日本の国家資格をもっていないために日本で施術ができなかったり、ビザの問題があったりするので、本場の韓国スタイルをそのままもってくるのもなかなかむずかしいですね。ただし当サロンでは、私自身が教育を行い、1カ月に1、2回は韓国で研修もしているので、ご満足いただける韓国スタイルをご提供できると思います。

 

>ゴニさんのファンのお店でなくビューティを求めてもらうために

 

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