【広瀬和輝×松岡諒×かとし】Z世代美容師の結論!美容学生時代に鍛えるべき本質的思考術と社会で飛躍するために必要なこと

 

 

新しいスターが次々と誕生する美容業界で、破竹の勢いでキャリアを塗り替えるZ世代美容師たちに注目! 今回は、月間売上1300万円超えのスーパープレイヤーで『i. GINZA(アイドット銀座)』店長を務める広瀬和輝(ひろせかずき)さんと、『Null(ヌル)』『Qin shaire salon(シン シェアサロン)』の経営者でありながら美容学生コミュニティ運営やプロダクト開発/販売などの事業を手がける松岡諒(まつおかりょう)さん、そして弱冠22歳にして『REDEAL SHIBUYA』店長を務める若手エース・かとしさんにお集まりいただき、座談会を実施。各々の学生時代を振り返りながら、注力して良かったことや卒業後に即戦力となる学びをテーマに本音トークをお届けします。まずは、前編からどうぞ!



写真左から松岡諒さん、広瀬和輝さん、かとしさん

 

 

プロフィール:

広瀬和輝(ひろせかずき)/『i.Ginza』店長
岐阜県出身。山野美容専門学校を卒業後、都内有名店1店舗を経て『i.(アイドット)』に参加。翌年、23歳でスタイリストデビュー。同年5月、i.グループにおいて最速でトップスタイリストに昇格。ショートを売りにしたSNS集客に注力し、パーマを取り入れたスタイルで爆発的に人気を獲得。2023年末には驚異の月売上1300万超を達成。2024年1月から現職。

Instagram: @i._hair_hirose

 

松岡 諒(まつおかりょう)/株式会社Null 代表取締役CEO、Qin shaire salon PJオーナー、GO TODAY SHAiRE SALONサロン事業部所属
神奈川県出身。山野美容専門学校を卒業後、都内1店舗を経て4ヵ月でフリーランスに。週3日のサロンワークで毎月100万円以上を売り上げながら、GO TODAY SHAiRE SALONにて幅広い事業を経験。24歳で起業し、表参道にサロン『Null』をオープン。同年、育成型シェアサロン『Qin shaire salon』を立ち上げ、プロジェクトオーナーに。

Instagram:@ryomatsuoka.null


かとし/『REDEAL SHIBUYA』店長
22歳。美容師3年目。東京都出身。山野美容専門学校卒業後、美容師歴9カ月でモデル料金営業外112万円をアシスタントとして達成。美容師歴1年でスタイリストデビュー。デビュー月の技術指名売上は脅威の504万、日本記録を塗り替える。change your life 2023 コンテストファイナリスト。現在はサロンワークを中心に業界誌やセミナー等活躍の幅を広げている。

Instagram:@katoshi_redeal_0829

 

 


 

 

スケジューリング能力を身につけよう

 

——今回、偶然にも全員が同じ美容専門学校のご出身とのこと。広瀬さんと松岡さんは同級生で、かとしさんは3学年下と伺いました。そんな皆さんはどんな学生時代を送られたのでしょうか。また、学んでおいて良かったことについても教えてください。



広瀬:僕はいろいろな人と関わることができましたし、かなり理想的な学生生活を送れたなと思っていて。一番良かったなと思うのは、「スケジューリング能力」を養えたことです。何か目標を立てたときに、それを達成するために優先順位を考えながらスケジュールを組んでいきますよね。この能力が、美容師になった時にすごく役立つんですよ。実は在学中に先生から直接、スケジュール管理の大切さを学んだんです。おかげでワインディングの練習も細かく計画を立てて、効率よく習得することができました。これが今のタイムマネジメントにも繋がっているなと。

 

松岡:広瀬は学生時代からかなりの優等生だったよね。ルールから外れることはなくて、常に時間を守っていたし。一方で僕は遅刻キャラでしたが(笑)。

 

広瀬:いや、僕も最初の頃は時間に甘いところがあって、先生との約束に2〜3分遅刻したこともしょっちゅうありました。めちゃくちゃ先生に叱られてましたよ。

 

 

松岡:僕は本当にしょっちゅう叱られていて、提出物も締切日の深夜12時を少し回って出したら説教されたりしていました(笑)。でも当時から起業願望があったので、締切の大切さを厳しく教えてくださったんだなと。学生時代に、社会人として必要な知識を伝授していただいたおかげで、今は会社のプレゼン資料もうまく作れるようになりましたし、「デザイナーを入れているんですか?」と聞かれたこともあるくらい上達しました。

 

広瀬:社会人目線で、しっかり指導していただけたなと思いますよね。資料作りなどのビジネススキルもそうですし、提出物の管理やスケジューリングも社会に出たらすごく大事なのことなので。スケジューリング能力というのは、目標を掲げて、そこを目指して頑張ることで培われるじゃないですか。僕は採用面接もしますが、この能力がある人は自分を律することができる人だし、ひときわ輝いて見えるんですよね。美容師として飛躍するためにも、在学中にこのスキルを身につけておくのは大事かなと思います。

 

 

かとし:学生時代に努力してきた人は、習慣として努力が身についてますよね。バイタリティの差が開いている。だからこそ目標や夢をもつことは大事だなと思いますし、学生のうちにそういう経験はしておいた方がいいかと。中・高で部活に全力投球した人以外は、コンテストやバイト、何でもいいので、やりたいことを見つけて努力してみる。それが、社会に出たときに人としての厚みになります。僕も採用担当をやっているんですけど、結構そういうところを見ますから。

 

松岡:僕も見ますね。うちは会社説明会のときに「生半可な気持ちなら、うちは難しいよ」と正直に伝えているんですけど、そうすると実際に面接を志望する人がかなり減るんですね。6、7割くらい減るんじゃないかな。でも、それを伝えた上でも受けにくる子は学生のときに頑張った経験や成功体験などをしっかり履歴書に書いてくる。これって大きな差ですよね。

 

 

広瀬:ですよね。あとは特化した技術だったり、学校で学べるもの以外を外部で学んでいた人は、美容師になってから突出するイメージがあります。実践的なカット技術やカラー技術を学んでおくのもいいのかなと思いますよ。

 

かとし:僕はちょうどコロナが重なった学生時代を過ごしたんですけど、セミナーや他校の学生との交流会に積極的に参加していたので、外部に繋がりが結構できたんですね。美容師さんにも話を聞いたりして、自分がなりたい美容師像がどんどん明確になっていって。その経験はとても良かったんですが、学校では一匹狼タイプだったので、もっと内部での人間関係も培っておけばよかったなと思っていて。入社1年目の僕は人間性が未熟だったぶん、天狗にもなってましたし、対人面での苦労もありました。なので、在学中は周りといい関係性を築く経験もしていたほうがいいかなと思います。

 

>地域密着型サロンのバイト経験が糧に

 

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