ブリーチの神様・joojiさん。ハイトーンカラーに情熱を注ぎ込んだ彼の人生とは? —ヘアカラーのプロフェッショナル・中村太輔さんより

2018.01.23


2017年8月、ある1人のフリーランスカラーリストが病のため逝去しました。日本のヘアカラーリストを代表する1人である中村太輔(なかむらだいすけ)さんに、「ブリーチの神様のような人」と言わしめたその人の名前はjoojiさん。インスタグラムなどのSNSで、作品を見たことがある人も多いかもしれません。

ブリーチを極め、ハイトーンカラーの表現に人生を注ぎ込んだjoojiさんとは、どのような美容師だったのでしょうか。そして今なおホームページ上で進んでいる、joojiさんの「第2章」とは? 交流のあった中村さんに、語っていただきました。

 



ブリーチがうまい! SNS上で気になる存在だったjoojiさんとは


Twitterで飛び抜けてあやしい人がいる(笑)。

僕がjoojiさんのことを知ったのはTwitterがきっかけでした。そしてはじめの印象がそんな感じ(笑)。一面真っ赤なサロンで、すごくうまいブリーチヘアを次々と生み出して、しかも黒づくめの洋服に長髪の金髪。もう気になって仕方ありませんでした。だって、一面真っ赤な部屋ですよ! 普通の美容師ならそんな室内で色の見極めなんてできないはずなのに、どういうことだって思いました。

実際に会えたのは、joojiさんが『girls best』という小冊子をつくったのがきっかけでした。欲しいとメッセージを送ったところ、大阪から会いにてくれたのです。それをきっかけにちょこちょこと連絡を取るようになりました。SNSでの天才肌の印象とは裏腹に、彼はおそろしいほど理論型の美容師でした。それも誰かに教わったわけではなく、独自に経験と研究を積み重ね、体系化して、ブリーチと塩基性カラーについての理論を築き上げていたのです。


0.5レベルの差がわかる特殊な目を持った人

 


ヘアカラーはブリーチが上手いか否かで、その美容師の技術力がわかります。ダメージを最小限に抑えて、美しく透明感のあるハイブリーチをつくれるかどうか。たいていの場合、明度を上げていく段階で、怖いと思い、躊躇するタイミングがあると思います。普通の美容師ならおそらく15レベルがその分かれ道。でも黄みのないピュアなホワイトを目指すには、さらにその上の15レベルから20レベルの領域に踏み込まなければなりません。

joojiさんのすごさはその15レベル以上の領域を極めていただけでなく、15レベルから20レベルを0.5刻みでコントロールしていた点です。そもそも0.5レベルの違いが「見える」男性美容師は、ほとんどいないのではないでしょうか(男性は女性よりも色の識別能力が劣ると言われている)。しかもそれをブリーチによってコントロールするのですから、次元が違うとしか言いようがありませんでした。

 

 

>中村さんが見たjoojiさんのカラーリングとは?

 

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