「月商2億」TikTok Shop日本一!”世界一の美容師”京極琉が語る「なぜ美容師が、メーカーやインフルエンサーよりも売れたのか」
TikTok Shopは、ビジネスチャンスの宝庫
――TikTok Shopの参入についてですが、サービス開始の6月30日に合わせて始めたと伺いました。準備は、どのようにされたのでしょうか?
実は、2年前からTikTokアカウントの育成を始めていました。海外ではすでに始まっていたライブコマースが日本にもやがて来ると思っていたので、準備をしておこうと。具体的には、毎日4時間、朝と夜の2部構成でライブを実施。2年間、途切れることなく続けてきました。なぜそこまで?という疑問もあると思いますが、TikTokライブはフォロワー数が多くても、実際の視聴者数に結びつかないことがよくあります。だからこそ日常的にライブをして、視聴者と関係性を築くことが不可欠だと考えたんです。
ライブで質問に答え、寄り添う。そうしたコミュニケーションを通じて信頼関係を構築しておくと、商品を売るときに反応が生まれやすくなります。”種まき”のフェーズですね。

――その積み重ねがあったからこそ、急速な成功につながったんですね。実際、TikTokの売上はどのように成長しているのでしょうか。
おかげさまで、TikTok Shop 公式イベントでは過去3回連続で累計1億1,000万円を売り、日本一になりました。そして、9月の月間売上は2億円を突破しました。今後の目標としては、1回のライブで3億円の売上を目指しています。
加えて、ライブコマース事業も立ち上げ、その事務所も業界トップクラスの売上を出せるまでになっています。TikTok Shopは、現時点でビジネスの最前線です。まだ美容師界隈で本格活用している人は少ないので、可能性は大きいと思いますよ。

京極さんのTikTokのアナリティクス。GMV(流通取引総額)として表示された数字に驚愕!
TikTok Shopの売れ筋商品と売り方
――具体的には、どのような商品が”売れ筋“なのでしょうか?また、売り方の工夫についても教えてください。
いくつかポイントがあります。僕らのチャンネルではドライヤーやヘアアイロンなどの美容家電がよく売れていますが、ライブで使い方を見せられるので、視聴者に即訴求できるんですね。TikTokはアパレルも相性がいいので、セレクトやオリジナルを販売しています。人気が高いのは、独自開発した「ミラクル白Tシャツ」。赤ワインやコーヒーをこぼしても汚れない、という触れ込みで作った商品です。毎月20〜30種類の商品を入れて、視聴者を飽きさせないようにしていますね。
オープンマーケットアフリエイト制度というのがあって、他のインフルエンサーが『KYOGOKU』ブランドを販売できる仕組みを導入しています。例えば、報酬率20%の商品であれば、売れるとその20%が利益になります。僕も、可能性を感じた他メーカーの商品を販売していますよ。

アフェリエイトGMVは1.1億円。アフェリエイトLIVE GMVは1億円。ちなみにこちらは過去7日間のデータだそう
――そんなこともできるんですね。サムネイルや商品情報なども、かなり手をかけて作ってますよね。
そこはすごく大事な部分なので、こだわって作っています。動画自体から直接購入することもできるので、購入につながるように設計していますね。ライブでは質問にリアルタイムに答えられるので、購入前後の疑問をその場で解消することで、信頼を育てています。興味深いことに、購買層は「35歳以上」が多いというデータが出ていて。若年層のイメージが強いTikTokですが、Shopを通しては幅広い年齢層に届いているようです。

イベントに登場すれば、たちまち人だかり。抜群の知名度で注目を集める