【完全保存版】時代は、どんな髪を求めているのか。全国で支持される“売れるメンズデザイン”全解剖。東京・銀座・福岡・名古屋・仙台。fifth発トレンド最前線
#5 仙台:シャドウパーマ
無造作系、欲しい箇所にバランス良く。初心者向け「緩め」パーマに軍配

堀:仙台は、個人的には名古屋に近い感覚のエリアだと感じています。トレンドは東京から早めに流れてきていて、今まさに支持を集めているのがシャドウパーマですね。ただ、このシャドウパーマは、定義づけがいちばん難しいパーマでもあります。マニュアルに落とし込みづらい、感覚的な技術なんです。
編集部:それは、技術者にとって難易度が高いという意味でしょうか。
堀:そうですね。シャドウパーマは「ここに欲しい」というバランスを見ながら巻いていく感覚が求められます。例えばfifthで毛先巻きのツイストスパイラルをつくる場合、根元はねじり、毛先はねじらずに平巻きにします。それをパーパス状に巻いていくことで、毛先にいちばん強くカールが入り、根元は自然に緩やかになる。これが、本来の“無造作パーマ”の考え方です。
シャドウパーマはその名前の通り、光が入ったときに束に影が落ちることで、立体感が生まれる。そのイメージを前提にデザインしています。骨格や髪質によっては、波巻きをミックスすることもありますね。パーマが得意な美容師であれば自然にできる技術ですが、ノウハウとして体系化しにくい点が、このパーマの難しさでもあります。

編集部:ということは、仙台ではシャドウパーマに対応できるスタッフの育成が鍵になりそうですね。
木村:仙台店は集客も非常に順調で、現在はスタイリスト2名、アシスタント2名の計4名体制で、直近の12月の繁忙期では月売り上げ800万円ほどをあげる事ができました。パーマ需要は、今後もまだ伸びていくと見ています。今後は、オペレーションに落とし込みやすいパーマヘアが、エリアで認知されていけば集客の幅も広がるでしょう。
堀:全体としては、少し緩めで、パーマ初心者でも取り入れやすいデザインのほうが支持されていますね。原宿・渋谷でさえ、実は「パーマに慣れている」方はまだそこまで多くありません。だからこそ、最初の一歩として選びやすい、いわばエントリーモデル的なパーマが人気を集めているんだと思います。
木村:そのわかりやすい例がプードルパーマです。しっかりとしたカール感があり、デザイン性も伝わりやすいので、原宿・渋谷では根強い人気があります。ただ、地方都市では必ずしもメインメニューになるわけではない。この違いに、地域ごとのニーズがはっきり表れていますね。
ツイストスパイラルパーマやシャドウパーマも、やや緩めの設定で提案したほうがフィットするケースが多い。エリアごとに「どこまで攻めるか」を見極めることが、今のパーマデザインではとても重要だと感じています。
仙台発メンズヘア 攻略ポイントは?