七五三掛慎二さんに聞く! 消費の時代にOCEAN TOKYOが流行で終わらない理由を徹底検証。技術編【連載企画Vol.2】

 

大流行を収めたものは必ず早々に衰退するとされていますが、その定説を超えて、2021年で8年目を迎えた『OCEAN TOKYO』。今もなお熱狂的な顧客を獲得し続けています。なぜそこまで支持されるのか。その理由を紐解く連載企画が、全4回でスタート。第2回目は、OCEAN TOKYO WHITE代表の七五三掛慎二(しめかけ しんじ)さんをインタビュー。七五三掛さんは、技術の柱として長年、OCEAN TOKYOのトップを走り続ける存在です。8店舗という大所帯となった現在でもサロン全体の技術力を保ち、なおかつ進化させるために行っていることについて教えていただきました。

 

>>OCEAN TOKYOが流行で終わらない理由検証1:

その理由はお客さまとOCEAN TOKYOを繋ぐ商品開発にある? (三科光平さん)

 

>>OCEAN TOKYOが流行で終わらない理由検証2:

その理由は多くのスターを生み出す戦略的な幹部育成にある?(三科光平さん)

 

 


 

OCEAN TOKYOが流行で終わらない理由 検証3:

お客さまを楽しませる様々な仕掛けをしながらも、最終的には技術に絶対妥協しない姿勢を貫いているからではないか?

 

 

飽きられないのは顧客が個性豊かな様々な店舗・スタッフを回遊できるから

 

今回は、僕がOCEAN TOKYO全体の技術を統括している……ということで取材に答える形になったのですが、実は僕はそこまでたいしたことはしていないんですよ。

OCEAN TOKYOが技術で絶対に妥協しないというのはもちろんそうなのですが、各店舗の代表や店長といった幹部陣がそれぞれ確固たる技術を持っていて、その技術をスタッフがしっかり見て継承していっているという面が強いんです。もちろん、美容師なので皆どんなスタイルも切れるのですが、幹部陣が得意としている技術はそれぞれ異なっていて、例えば雨宮雄三(OVER代表)は王道のセンターパート、ツイストやパーマスタイルといえば鈴木大二郎(Shibuya店長)、レディースといえば陽介(Sunny代表)などなど、彼らが各店舗の技術の柱として位置づけられているんです。

 

 

店舗ごとのカラーがまったく異なるのが長所でもあるのですが、OCEAN TOKYOでは、自分の担当しているお客さまが、今とは違うスタイルにチャレンジしてみたいという場合は、そのスタイルが得意な店舗やスタッフを紹介して、「一度あいつに切ってもらいなよ」と勧めるんですよ。

普通のサロンではありえないことかもしれませんが、うちはそれによってスタッフ同士の摩擦が生じたりすることは一切ありません。どんなスタイルでもOCEAN TOKYOの中を回遊していれば、確かな技術でかっこよくなれるんです。もとのスタイルに戻りたかったら、もともとの担当者に戻ればいいので、飽きられるということがないんだと思います。いわば最強のルーティンですね。

 

 
 
 
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僕が担当するお客さまも、前回はOCEAN TOKYOの別のスタッフが切っているということもよくあるので、その時に改めて前に担当していたスタッフのカットラインや切り方を確認するんです。同じことをどの店舗でもやっているので、もっとこうした方が良いというところがあれば、アドバイスができるし、議論することもできる。

いろいろな店舗やスタッフを回遊できるこのシステムは、お客さまを飽きさせないだけでなく、技術のクオリティを保つというメリットもあるんです。

 

 

>スタッフの好奇心を煽る仕組みで、技術力向上と美容師としての楽しさを実現する

 

 

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