内田聡一郎のsoucutsラジオ vol.16 「『自分が嫌い』から脱出する方法」

「自分が嫌い」は武器になる可能性を秘めている

 

これは自分自身の経験則ですけれど「自分が嫌い」っていうことが自己肯定感を強める最大のバックボーンになりうると思ってるんですよね。自分が嫌いな人は、自己成長意欲が強いと思うんです。自分に対して不甲斐ないと思うからネガティブな感情が出てくる。だから、ちょっと捉え方を変えたら、向上心が高い自分がいるわけです。

 

自己否定は成長過程で必ず通る道だと思っています。逆にそれが全くないものヤバいんじゃないかなと思っていて。「自分はイケてるっしょ」みたいに思っている人とかね。

 

僕なんかもいまだに自己否定することがあるし、もちろんネガティブな感情がわくこともあります。けれど、自責の念みたいなものはなくなってきたかな。

 

で、ネガティブだった僕が何をしてきたかというと、結局ね、小さな成功体験をつくっていくしかないんですよ。結果を出し続けていけば、小さな成功体験が積み重なり、それが自己肯定感に変化していく。

 

自分が嫌いだからこそ、「主観」をもつことが大事なんじゃないかと思っています。今考えると中学校時代、野球が上手いやつに嫉妬してたけれど、そいつらよりバットの素振りしていなかったと思うんですよね。

 

高校時代もオシャレなやつを見て悔しがっていたけれど、もっとファッション雑誌を見るべきだったかもしれない。アシスタント時代はセンスよくなりたかったし、発言力も持ちたかったけれど、そのための努力を本当にしていたのかなと。もう少し頑張れることがないか考えて行動するべきだと気づいたんですよね。

 

そして、気づいたことに対して少しずつ実践することで、小さな結果が出るようになって、それが自己肯定感を育む材料になる。そうやって少しずつ自分が変わっていきました。

 

チャレンジをしているとき、自分を好きになる瞬間がある

 

世の中、すごい人とか結果を出す人はたくさんいます。だけど、実はみんなそれぞれ葛藤を抱いていて、悩んでいるんじゃないかな。だから、周りと比べすぎないで、自分を褒めることもすごく大事なんじゃないかなと思いますね。

 

僕自身は、新しいチャレンジに向けていつも頑張ってきたし、今も奮闘中なんですけれど、その中で自分のことが好きになる瞬間が時々あります。同じ言葉の繰り返しになっちゃうけど、やっぱり行動していくしかない。

 

あとは人の目を気にしすぎないことも大事ですね。人からどう見られているかを敏感に感じすぎてネガティブに振れているパターンもあるんじゃないかな。「みんな大してお前のことなんて気にしてねぇよ」と気づくタイミングがきっとくると思います。そうすると、ネガティブな感情も少しずつなくなってくるんじゃないかなと。

 

とにかくね、小さくてもいいから成功体験を積んで、自分を褒めてあげられる自分になることを考えて、一歩踏み出してみてください。

 

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プロフィール
LECO 代表
内田聡一郎(うちだそういちろう)

2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUを2021年LECO öbenオープン。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」(2013年)、「内田流+αカット」(2017年)、「内田本」(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
2019年12月から若手美容師にエールを送るsoucutsラジオを始動。

【twitter】@soucuts
【instagram】@soucuts

 

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