内田聡一郎のsoucutsラジオ vol.15 「温度のある人が、仕事も人生も上手くいく」

2021.10.08

 

東京渋谷の美容室LECOのオーナー、内田聡一郎さんが若手美容師や美容学校生に向けて発信するsoucutsラジオ。サロンワーク、クリエティブ、経営、教育、ファッション、DJとマルチに活躍し、さまざまなことに出会ってきた内田さんだからこそのリアルでハッとさせられるトークが展開されています。若手美容師、美容学生をはじめ、ベテランスタイリストやオーナーなど、どのフェーズの人にも、きっと「気づき」があるコンテンツです。第15回のテーマは「温度のある人が仕事も人生も上手くいく」。仕事に熱くなれない人に読んでいただきたいお話です。

 


 

頭フル回転の毎日の中でぶつかった「お役所仕事」

 

今日はですね、「効率重視の低温仕事の人はこの先ヤバいよ」っていう話をしようと思います。

最近ですね、新店舗の打ち合わせが鬼のように詰まっていまして。

 

毎日脳みそフル回転という感じです。交渉に次ぐ交渉というか、いろいろなことを同時進行しているわけなんですけれど、最近ちょっとトラブルなんかもありまして、かなり疲弊していました。お役所みたいなところとの攻防戦がありまして。

 

ことの発端は、新店の内装工事です。その途中でガスの配管を太くして容量を大きくする工事が必要だと発覚したんですよね。ガス管は道路の下を通っているので、道路を掘り起こさないといけない。となると、工事の許可が必要になるんです。

 

それで、内装会社さんと協議をして、工事の許可が必要だから役所に申請をしに行きました。そうしたらなんと「その工事はできません」みたいな話になりまして。でも内装会社さんの話では、今までそんなことはなかったと。ただ、役所のほうでは「こういう条例があって」とかの理由でできませんって突っぱねられていたんです。

 

温度感のない仕事は、いろいろな意味で恐ろしい

 

僕らとしてはそれでは困ります。許可をもらえない理由を掘り起こして聞いてみたんです。結果、「どう考えてもその不許可の理由は謎だろ」と思ったんですよね。それでなんとかならないかしつこくしつこく交渉してですね、最終的には許可が出たわけですが。ちょっとふざけんじゃないよって話なんですけれど。

 

で、工事はできることになったけれど、今度はその日程がいつになるかわからない。そうすると、内装工事の日程が確定できないから、オープンの日も確定できなくなる。ガス会社を通じて、工事の最終判断をするところが、あまりにもお役所仕事で、理不尽だなぁと思いました。まあ、いい経験にはなったんですけれど。

 

で、そのときに改めて思ったんですけれど、温度感が全くない仕事の恐ろしさを感じたんですよね。仕事って誰かの役に立ったりして、その見返りにお金をもらうじゃないですか。それが基本スタンスだと僕は思っています。

 

これは美容師だけじゃなく、区役所だってそうだし、弁護士や医師だって同じだと思う。目の前の人が困っているのに「決まりなんで仕方がないよね」という思考停止状態に陥っている人がいるのは本当に悲しいなと思いました。僕は目の前の人のためにベストを尽くすとか、ベストを尽くしている実感を持って仕事をしていることが、今後の仕事の実績につながってくると思うんですよね。

 

僕は熱量のある人と仕事をして、誰かの心を動かしたい

 

僕ら美容師の仕事も同じ。僕は短期的な視点でお客さんと向き合っているんじゃなくて、長期的に向き合うつもりでいるから、きちんと説明して一緒に理想の髪型をつくるスタンスが大事だと思っています。だからこそ、僕とお客さんは50:50の関係だし、相手が理解できるまでちゃんと説明する義務や責任がある。それこそが、仕事の温度感を生み出すと思います。

 

今は、「効率」とか「コスパ」とか、物事を簡略化する流れみたいなものがあるし、それが必要だと言われている世の中かもしれないけれど、僕自身はやっぱり熱量がある人と仕事がしたい。それが最終的に人の心を動かすことだと思っているので。

 

まあ、そういう意味でね、僕はこれからも温度感を大事にしなきゃいけないなっていうことを、内装工事を進めていくかなで壁に当たって改めて感じたということなんですよね。

 

>暑苦しい「意識高い系」の何が悪い?

 

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