【大御所出演】HEAVENS小松敦さん&HYSTERIA近藤繁一さん&LECO内田聡一郎さんが集結! 「チョッキン倶楽部」アフタートークで有名美容師鼎談が実現!!

「叱られた世代と叱られてない世代の分断を感じます」(内田)

 

 

内田:僕が感じるのは、40代の僕らの世代は叱られて育っているわけなんですけれど、30代以下の子たちはそうでもないんですよね。そこに分断が間違いなくあるんですけれど、叱られないまま成長するのは損だと思うんですよね。

 

小松:損だね。

 

近藤:親にどう育てられてきたのか、先生とどう接してきたのか、カミナリを落とされたときに周りの反応がどうだったのかとか、気になるよね。誰かがカミナリを落とされて落ち込んでいるときに、慰めるわけじゃなくて、他人のふりをするような風潮があるのかなと思うこともあって。これも叱られられてないからだよね。

 

ただ闇雲に叱るのは問題だと思う。僕も人間だから感情が先に出てしまうこともあるけど、叱る理由を端的に伝えるようにしているのはあるかな。

 

小松:叱るべきときに、シンプルでわかりやすく、できるだけ端的に伝えることは大事だよね。「だめじゃないか、なぜなら〇〇だから…」みたいに言えなきゃダメだね。伝える側もね。

 

それを受け取る側も「すみませんでした」「なるほどそうでしたか」とか言っていればいいんですよ。「そういう考えもあるんだな」と知ってもらえれば。

 

少し話がずれるかもしれないけれど、僕が危惧しているのは、最近は同年代で同じ価値観だけの人たちで事業を一緒にやっていくパターンが多いじゃないですか。同じ価値観の人たちに囲まれていたら「それって違うよね」という意見が出てこないと思うんだよね。でも実際は、はっきりと否定的なことも伝えなきゃいけないこともあるわけで。

 

「わかるわかる」だけではダメで、「違うと思う」と伝えられることも大事。ただ、それをどう表現して伝えていけばいいのか…おじさんなりに悩んでいるんですよ。

 

 

「多様性を叫ぶ前に、許容性が必要なんじゃないかな」(小松)

 

小松:SNSでこういう表現するんだとか、気づくことは多い。さっき話した内容と同じで、意見を交わすというよりは、共感・共鳴するっていうことが大前提だよね。でも、人間はそれぞれ違うということも考えてほしい。絶対に交わらない考え方の人もいるから。世代間や生活スタイル、価値観の相違は避けて通れないわけであって。

 

多様性を叫ぶんだったら、許容性が必要なんじゃないかな。自分と違う考えを聞いてみることもあっていいんじゃないかと思うよね。

 

内田:お二人はアシスタントと対話するんですか?

 

小松:もちろんしますよ。「これはやっちゃだめじゃないか」とか言います。昔のような叱り方はしないですけれどね。

 

近藤:その昔、店長室っていうのがあったの。そこにはアシスタントは入れなかったの。先輩を飛ばして店長に口をきいちゃいけないとかね。僕がアシスタントの時代だから。

 

小松:それこそ尋問を受けるような感じで叱られることもあったね。それも含めて、人は言葉をかわすわけだから、そこに感情をのせているわけで。

 

本当に怒っている人の言葉には愛情があるんだよね。その人のためを思っての言葉だから。どうでもいい相手に本気になるわけがないもの。エネルギーも必要だし。

 

近藤:怒るほうもキツいよね。フォローが大変だし。

 

小松:自分も結構凹むよね。「ちょっと言いすぎたかな」みたいな。あの時は瞬発的にいい表現が思いつかなかったとかあるよね。

 

「今度はこういう表現をしよう」とかね。とにかく、そういうコミュニケーションにも慣れて、大事なことだけは伝えられるようにしたいね。

 

 

「何が美しいか、何が気持ちいいのか、この二つを磨いてほしい」(近藤)

 

内田:ありがとうございます。お二人とも忙しいのでそろそろ締めたいと思うんですけれど、改めてリスナーのみんなに激励のメッセージをいただいていいですか。

 

近藤何を美しいと思うか。何が自分にとって気持ちいいのか。この二つだけを一生懸命磨くことが大事だと思います。マジメかよ?って(笑)。

 

小松やっぱりさ、多くの感動体験をしないとね。僕らもさ、この歳になっても感動するわけじゃない? 映画でもレジャーでもなんでもさ。そういう感動が大事だし、感動できない人は成長できないんじゃないかって思うね。

 

感動するために何をすべきかというと、チャレンジだよね。若いときのチャレンジほど重要なことってないから。

 

撮影やクリエイティブにチャレンジするのもいいし、30分朝早く起きるとかそういうことでも構わないと思う。カメラを覚えるとかでもいい。願わくば、そのチャレンジが美容につながっていたらいいよね。

 

やっぱり美容という仕事が、その人の生き方そのものだから。さまざまなチャレンジを通じて仕事を充実させて、楽しい人生を歩んでほしいと思います。

 

僕らも今YouTubeチャンネルという新しいチャレンジをしているところだから、良ければ「こんな人との対談を聞きたい」とかコメントください。ぜひね、チャンネル登録と「いいね!」もしていただいて(笑)。

 

内田:笑。お二人ともありがとうございます!ということで今日はスペシャルスーパーゲストの小松さんと近藤さんでした!

 

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プロフィール
LECO代表 内田聡一郎(うちだ そういちろう)

2003年より原宿のサロンでトップディレクターとしてサロンワークをはじめ、一般誌、業界誌、セミナー、ヘアショー、著名人のヘアメイク、商品開発など様々な分野で活躍。
2018年 渋谷にLECOをオープン、2020年 セカンドブランドQUQUを2021年にはLECOöbenオープン2022年3月にはLECO oddのオープンを予定。代表として今後一層の活躍が期待されている。著書「自分の見つけ方」(2013年)、「内田流+αカット」(2017年)、「内田本」(2018年)を発売。また、シザーやシザーケースなどのオリジナルプロダクトも発売中。
2019年12月から若手美容師にエールを送るsoucutsラジオを始動。

【twitter 】@soucuts
【instagram】@soucuts

 

プロフィール
HEAVENS  
代表/小松 敦(こまつあつし)

山形県鶴岡市出身、日本美容専門学校卒業、1993年HEAVENS設立。
現在グループブランドで表参道3店と代々木上原で4店舗を展開。
独自の技術論「ツーセクション・カット」やアグレッシブなヘアデザインで注目されJHA各賞受賞。2016年よりJHAの特別審査員。各地でコンテスト審査員として活動。最近では、ヘアデザインの表現思考「リアリティブ」を提唱。他に全国でライブセミナー「チョッキン!」、地域イベント「白ばらヘアショー」「白ばらビューティフェス」、独自イベント「コマトーク!」など精力的に活動している。Leica愛好家でもある。著書「似合う髪 美しい髪 新しい髪」(女性モード社)2018年、「RESET. REPLAY. RESTART.」(同)2022年1月発売

 

プロフィール
HYSTERIA
代表/近藤繁一(こんどう しげかず)

1959年生まれ。1994年、東京・原宿にHYSTERIAをオープン。「たった1人のための、たった1つのデザイン」をコンセプトに、現在原宿、青山に2店舗を展開。精密なカットテクニックと豊富なケミカル知識に定評があり、サロンワークの他、セミナー、ヘアショー、雑誌撮影などでも活躍。

チョッキン倶楽部
Instagram: @chokkinclub

 

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