LECO代表 内田聡一郎×スタイリスト TEPPEI Voicyスペシャル対談 Vol.1(後編) withコロナ時代の人生を豊かにするためのヒント

2020.06.01

 

渋谷のヘアサロン「LECO」の代表、内田総一郎さんは音声メディアVoicy(ボイシー)で「soucutsの美容師ラジオ」という番組を運営しています。有名ミュージシャン、人気ファッション誌から支持されているファッションスタイリストTEPPEIさんをゲストとして招いたスペシャル対談。ともに業界の第一線を走るお二人が、このコロナ時代に何を考え、何をしているのか。熱い対談を前編・後編に分けてお届けします。今回は後編です。ぜひ前編と合わせてご覧ください!

前編はこちら>>

 

ノーカットのお二人の対談はこちらから↓↓↓

 


 

「withコロナ時代でも『わざわざ会いに行きたくなる人』になろう」(内田)

 

内田:これから先のことを考えた場合、美容業界でいうとさ、渋谷・原宿、青山・表参道などのサロンはもう完全に「わざわざくる意味」を持たせないと、絶対にお客さんがこなくなると思う。みんな感染リスクを恐れているから。そのリスクと天秤にかけたとき、それでもわざわざ切りに行きたいと思わせる人になれるかが、一つのキーワードになるんじゃないかな。そういう意味で、その人の魅力を磨いて光らせていくことが、これからより重要になってくると思う。

 

じゃあ、その人の魅力ってどこで見るのっていうと、言葉の使い方だったりとか、その人がまとう空気感だったりとか、そこ至るまでの道程だったりとかするわけで。生き様といったらいいのかな。それが人を吸い寄せる時代が戻ってくるんじゃないかなと思ってる。

 

TEPPEI:それを「本物」と言い換えることもできると思うんです。たとえば今、飲食業は大変な状況ですが、その中でもテイクアウトで忙しいお店もあるわけじゃないですか。それって、「テイクアウトで便利だから」だけではなくて、「そのお店の味を食べたい」っていう人がたくさんいるから繁盛するわけで。

 

内田:つまり「本物」が浮き立っているよね。美容師も同じだと思う。単純にこの人に会うと元気が出る、パワーがもらえるとか、そういう人が一番強いんだよね。世の中がドラスティックに変わると言われているけれど、物事の本質は変わらないよね。

 

TEPPEI:それはもう完全同意ですね。

 

「現場主義である僕たちの仕事ってものすごくポジティブに感じられる」(TEPPEI)

 

自粛中TEPPEIさんが「こんな状況下でも撮影を続けて行かなきゃいけないよね」という声掛けのもと3密を避け、自宅敷地内で行った作品撮りの様子(作品は記事前編でご覧ください)

 

 

内田:営業自粛して自宅待機している間、俺はめちゃくちゃオンラインの情報を浴びにいったわけですよ。そのときに、全然ワクワクしなかったんだよね。やっぱり人間として価値を上げるとか、生きている意味を見出すことって結局、オフラインのイレギュラーな事柄から始まってくると思っているのよ、俺は。

 

TEPPEI:なるほど。

 

内田:リアルの書店にいくとその店主の人柄が出てさ、「この本の隣にこの本を置くのか」みたいな驚きがあって、でもなんかそれが気になって手に取ってみたら、これまでに触れたことがないフィールドが広がっていることを知ったりして。

 

あとさ、在宅ワークの時間が増えたからデスクやチェアをネットで買ったんだけど、届いてみると「あれ、思っていたのと違う」ってことになるわけ。オンラインでいい感じに最適化されたものをつかんじゃったわけですよ。もっといろいろな角度から見て、売っている人たちとコミュニケーションして、納得して買ってこそ満足できるってあらためて思ったんだよね。

 

TEPPEI:オンラインショッピングって以前から当たり前だったわけですよ。でも、今回のことで、リアルのショップの良さが浮き彫りになった。いかにこれを伝えていくかが大事かなと思っています。

 

内田:本当に面白いものってさ、オフラインにはいっぱいあるから、注意深く見渡してみつけてほしいんだよね。それがこれからの人生を豊かにするヒントになるんじゃないかなって思うんですよ。

 

TEPPEI:それを拡大解釈していくと、現場主義である僕たちの仕事ってものすごくポジティブに感じられるんですよ。仕事を通じてこの価値観を伝えていきたいですよね。ファッション業界に長くいる僕たちも、なかなか見えてこないものが見えてきたという段階なので、後輩たちに背中を見せる立場の人が、積極的にボトムに伝えていくことが圧倒的に必要かなと思いますね。これが大事だよっていうことをいかに胸を張って言えるか。ここが問われると思います。

 

内田:ファッションも美容も、これまでの伝統や文化のある仕事じゃないですか。そこを大事にする一方で、何か新しく裾野を広げたり、変化を加えたりすることも考えなきゃいけない部分もあるなぁって。スタッフの育て方も、その内容もスピード感も10年前とは全く異なるわけで。文化や伝統を継承することを踏まえた上で、圧倒的なスピード感を身につけることがすごく大事だよね。

 

 

「頭でっかちになるな。無我夢中で動け」(内田)

 

 

TEPPEI:具体的に紐解くとしたら、どんなスピード感ですか。

 

内田:決定する力ってことだよね、うん。今日の当たり前が明日は当たり前じゃなくなる不確かな時代。そんな中で「現時点での解」を求めて動くことが大事。注意深くトライ&エラーしてみて、アウトプットする。PDCAサイクルを高速回転させることを俺は意識してる。

 

TEPPEI:トライ&エラーを繰り返すとはいえ、いかに正解を見出すかも考えていくべきだと思っています。というのも、今の世の中、明らかに見当違いなんだけれど、正解なんじゃないかとまかり通っていることもあるじゃないですか。

 

内田:まあね。

 

TEPPEI:正解と不正解があからさまになっていく時代なのかなと思っていて。そこを見極められていない人も悪目立ちしてしまうというか。

 

内田:ここは意見割れるかもしれないけど、正しいかどうかにビビって「これが正解です」って言い切れない弱さがある人も、これから淘汰されていくんじゃないかと思っていて。不正解を出したことによって正解に辿り着くスピードが上がることもあるし。ズレたこと言って、横槍入れられることがプラスの材料になるからこそ、そこに辿り着くまでの時間が短縮されるわけで。

 

TEPPEI:なかには、学びに深さがないのに自己主張しがちな人もいるかもしれないですけれど。

 

内田:うん。そういう人は否応なく叩かれますから。でも、叩かれた上で違ったんだなってことを痛烈に感じるわけじゃないですか。俺はそういう原体験があるからさ。浅かったけれど、自分が発信してきたことで確かめられた部分は絶対あったと思う。荒削りのまま走ることも大事なのかなと。

 

TEPPEI:スピード感のある決断とリスクは隣り合わせだけど、そこを理解しないまま発信しちゃう人もいるのかなって思うんですよね。

 

内田:それはさ、僕たちがガツンと教えればいいんじゃない。俺たちも言われてきたわけだしね。そのおかげで、本物ってこういうことなんだなって痛烈に体感できたわけじゃないですか。

 

TEPPEI:そうですね。

 

内田:頭でっかちになりがちな今だからこそ、無我夢中で動くことも必要なのかな。とくに若いうちはね。

 

>「もし今、20代だったとしたら自分を見つけるチャンスだ」(内田)

 

 

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