LECO代表 内田聡一郎×スタイリスト TEPPEIVoicyスペシャル対談  Vol.1 (前編) 「僕らの仕事は不要不急じゃない」コロナ自粛で再認した大切なこと

2020.05.27

 

渋谷のヘアサロン「LECO」の代表、内田総一郎さんは音声メディアVoicy(ボイシー)で「soucutsの美容師ラジオ」という番組を運営しています。有名ミュージシャン、人気ファッション誌から支持されているファッションスタイリストTEPPEIさんをゲストとして招いたスペシャル対談。ともに業界の第一線を走るお二人が、このコロナ時代に何を考え、何をしているのか。熱い対談を前編・後編に分けてお届けします。今回は前編です。

 

 

編集なしの生のお話はこちらから↓↓↓

 


 

「本音でいうと、今めちゃくちゃ苦しい」(内田)

 

 

 

内田:今回はスペシャル対談として、スタイリストのTEPPEIくんをお招きしました。緊急事態宣言中ということもあり、ZOOM対談です。

 

TEPPEI:ソーシャル・ディスタンスですね。

 

内田:本当は対面が良かったけど、ZOOM対談も今っぽくていいかなと思っています。

TEPPEIくんは超有名ファッションスタイリストではあるんだけれど、知らない人のために簡単に紹介すると、有名ミュージシャンのスタイリングしかり、メジャーなファッション誌の撮影しかり、業界でかなりとんがった仕事をしています。映画出演の経験もあるし、SYANっていう美容室オーナーの肩書を持つマルチな人です。で、早速聞きたいんだけど、率直に言ってこの非常時にTEPPEIはどんなこと考えてる?

 

TEPPEI:いきなり逆質問になってしまって申し訳ないですけど、今日は同じ質問をそうさん(内田さんのこと)にぶつけたいと思っていたんですよ。

 

内田:まぁ…そうだね、本音でいうとめちゃくちゃ苦しいね、うん。気持ち的な部分もそうだし、ヘアサロンオーナーとしても苦しい。日々刻々と状況も変わるし、暗中模索な部分があるよね。

 

TEPPEI:自分としては今日、リスナーさんに伝えたかったことの一つとして、「僕たちも苦しんでいるよ」っていうことなんですよね。「今苦しくても胸を張っていいんだよ」ってことをメッセージで伝えたいなと思っています。

 

内田:僕ら含め、第一線でやっていると見られがちな人は、こんな状況でもスマートにやりこなすんだろうなって思われているかもしれないけど、もうめちゃくちゃスレスレですよ、と。

 

TEPPEI:俺もそうですね。そして、これまで当たり前だったことが当たり前ではなくなっているし、あらためて髪を切ることや服を着ることを通じて、自分たちは何を与えられるのか原点を振り返る期間になってるじゃないですか。この自粛期間をどう過ごすかによって、この先差が出ると思うんです。

 

「緊急事態宣言後、『装うこと』の意味を考えています」(TEPPEI)

 

 

 

内田:ちなみに今、仕事はどんな状況なの?

 

TEPPEI:緊急事態宣言が出るとわかった時点で撮影はほぼ全てキャンセルになっています。僕は毎日のように撮影していた人間なんですが、5月は2本とかそのくらいですね。

 

内田:Instagramで毎日ファッションスナップをアップしてるじゃない。あれはどういうメッセージなの?

 

TEPPEI:あれを始めたのがちょうど緊急事態宣言が出た日なんですよ。アウトサイドに向かってファッションを発信するというよりは、「装うことの意味」や「自分によってファッションとは」とか自問しながらやっています。

内田:ファッションも美容も、生活インフラではない産業じゃないですか。だから、自分たちの仕事を通じて何を伝えられるのか、俺もすごく考えたよ。

 

TEPPEI:何か答えは見えてきましたか?

 

内田:自粛を経て今、サロンを再開させてるんだけど、髪を切って気分を上げることは不要不急ではないと思った。それに、俺自身が髪を伸ばしっぱなしで、最近切ってもらったんだけどさ、めちゃくちゃテンション上がったんだよね。髪を切ることは、人生を楽しむ上での大きな糧になる。「人にとって美容って大事じゃん」って体感した。

 

TEPPEI:全く僕も同じです。緊急事態宣言が出たときは、果たして僕の仕事は何を意味しているんだろうっていうところまで考えたんですよ。不要不急っていう言葉を考えたとき、僕たちの仕事は命を左右するものではないし。みなさんの人生に対して、何を働きかけてきたんだろうって。それを見つけたくて「装うこと」と向き合うことにしたんです。

 

仕事柄、15年以上前から集めた服が全て自宅にストックされているんですが、服と向き合う度に、昔の気持ちを思い出させられたりします。その様子を、Instagramを通じて発信することで、こんな時期でも「装うこと」がみなさんにとってプラスになればいいなあと、手探りでやってきました。

 

 

内田:そういう意味があったのね。

 

TEPPEI:「今は装う余裕なんてないよ」っていう人もいると思うんです。でも、その余裕を作るのも僕は服じゃないかと思っていて。僕たちは「装うことの力」を提示してきた人間だから、ここに誇りを持ち続けたいんです。

 

>「動くことが最大の防御になるフェーズに入ったと思う」(内田)

 

 

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