Voicyスペシャル対談 LECO代表 内田聡一郎×フォトグラファー 松山優介 (後編) 美容師を諦めたから、美容師に支持されるフォトグラファーになれた

「でもさ、頑張れない人もいるわけじゃない。どう背中を押す?」(内田)

 

 

内田:いや、でもですよ。自分では意識高くやっていこうと思っているんだけど、「今日は何もせずに終わっちゃったな」っていう人も多いわけです。弟子入りした人でもさ、やっぱり頑張れない人だっているわけじゃない。頑張れない人の背中を押すにはどうします?

 

松山:やめちゃう子たちって自信がないんですよね。僕は自分を認めるのは自分しかないと思うんです。自分を一番褒めたり、大事にできるのはやっぱり自分しかいない。今日は疲れているからできないっていう日があってもいいんだけど、そこで負い目を感じてほしくないんですよね。あんまり深く考えすぎないほうがいいと思います。

 

内田:自分を肯定してあげるってことだよね。俺はそういうのが苦手なんだよなぁ。だからね、真面目に全部組み立てちゃうし、細かいところまで脚本というか文章を書いているんですよ。今もMacを手元に置いて話しているんですけれど、こういう感じでビッシリ書いてあるんですよ。

 

松山:わー、すごいなこれ。リスナーの方に見せたいな。

 

内田:こんな感じでやれることを細分化してやるタイプ。やらないと許されない、みたいな。でも、自分に甘くできるっていうのも大事だよね、余裕っていうか。

 

松山:内田さんみたいにやれる人はいいけど、そうじゃないなら気楽にやったほうがいいですよね。そして、好きなことに関しては自信を持ってやるしかないなと。僕は自分の写真が一番好きなんです。もしフォト審査をしていて自分の写真がそこにあったら「これ!」って選びますもん、絶対に。

 

内田:もともと自己肯定感が高かったの?

 

松山:そうです。一歩間違えるとただの甘えん坊ですよ。でも表現者は作品に自信を持たないとね。

 

「Voicy聴いたり、QJナビ見ている場合じゃないってことか」(内田)

 

 

内田:自己肯定感って簡単に育たないでしょ。特にこのSNS時代にはさ、SNSを介していろんな人を見ちゃうじゃないですか。それで人を羨んでしまうというか。松山さんってさっきも言っていたけど「見ない」ってことが強みなのかな。

 

松山:そう思います。SNSも全然やっていないですし。

 

内田:じゃあみんなこんなラジオ聞いてちゃダメなんだよ。QJナビも見ている場合じゃない(笑)。ていうかさ、「自分を好きであれ」ってことだよね。僕の美容室の若手もそうなんだけど、なかなか好きを見つけられないっていうんです。自分が突き抜けた一つがない、それを継続していく自信もないっていう人に対して、どう投げかけます?

 

松山:今っていろんな情報が入るから、選びきれないっていうのもあると思うんですよ。でもね、なんでもいいんです。例えば漫画が好きでも、釣りでもいいんですけど、それでいいと思うんですよね。

 

内田:俺もそう思うんだけど、そこから掘り下げられない人がいるよね。例えばスラムダンクが好きですっていう子に、試合の中の有名な場面のことを聞いてもあんまりわかっていなかったりとか。どうしたら掘り下げられるかな。

 

松山:興味を持ったら堀り下がっちゃいますけどね。

 

内田:それができない人がいっぱいいると思うんだよね。

 

松山:僕の場合は、ある意味、諦めもあると思っていて。なんでも平たく好きっていうのは、まだ何かを諦めていないってことなんです。僕は美容師になりたかったし、極論を言えばミュージシャンもやってみたかったし、ほかにもいっぱいあったんだけれど、昔好きだったものを挫折しているんです。結果、飯を食っていけるとか、稼げるとか、10年後をイメージできたのが、フォトグラファーしかなかったんですよ。最初は一生カメラを仕事にしようって思っていなかったし、結果としてこれを選んだっていう感じなんですよね。

 

内田:そうか、途中で挫折しまくっているってことだよね。松山さんもエラーをめちゃくちゃしているってことか。

 

松山:めちゃくちゃしていますよ。フォトグラファーになってからも同じです。作品に対する意見の食い違いでクライアントから出禁になったこともあります。いろんな失敗をすればいいと思うんですよね。カメラだって落としていいし。

 

内田:失敗をしたくないっていうのが弊害になっているよね。今の俺にも刺さるなぁ。失敗したくないっていうのは、いらないプライドがそうさせるんだよね。失敗したくないけど、でも失敗したほうがいいってことか。

 

松山:特に若い子は。内輪の話で申し訳ないんですけど、最近うちのアシスタントがモニターを倒したんですよ。でもこれで同じ失敗はしないと思うし、活きると思うんですよ。

 

内田:モニターの取り扱いは間違えないだろうね。トラウマになるような失敗をするのも大事かもね。

 

松山:歳を取れば取るほど、どんどん失敗がキツくなるじゃないですか。

 

内田:確かにそうだよね。いや、最後にきて学びがあるなぁ。そろそろ本当に最後なんですけど、リスナーさんにこれだけは言っておきたい言葉はありますか。

 

>「全ては人と人との繋がり。最後は人が導いてくれます」(松山)

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