焦るな。20代は無我夢中でいい。 50代からが本当のスタートだ。 PEEK-A-BOO代表の川島文夫スペシャルインタビュー

50代で登山口に入り60代で頂上が見えてきた

 

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―今も川島さんが現役でいるのは、やはり無我夢中の20代があったからなのでしょうか?

 

 20代前半はトロントの高層マンションに住んでホームパーティーばっかりしていました。給料の半分以上の家賃払っていたんだから、今思うと見栄だよね。

 でも、僕はもっと貪欲に世界のトレンドやスタンダードを知りたいと思った。美容の原点を見たかった。それがたまたまロンドンのヴィダルサスーンだったというだけであって。

 まあ20代の身軽なときじゃないと、ポーンとロンドンに渡るなんてできないですよね。なんの保証もないのによく行ったと思います。もっとうまくなりたいという気持ちが、不安に勝っちゃったんですよね。

 でもね、ここで僕の昔の話をしても仕方がないと思うんですよ。時代が違うんだから。僕は今の若い人に勉強させてもらっているの。若い人は素晴らしいですよ。パワーもパッションも。 世の中がどんどんデジタル化しているのに、何も勉強しなかったら一生アナログで終わっちゃう。カルチャーもヘアもリミックスしないと。美容師ってコミュニケーションの世界にいるじゃないですか。お客さまを喜ばせるのが仕事だから進化していかないと。僕の場合は50歳でようやく登山口を見つけたっていう感じですよ。ここから山に登るんだっていう。

 

―頂上は見えているんですか?

 

 頂上は見えています。ときどき雲で隠れてしまうこともありますけれど。でも、そんなものじゃないですか。やればやるほど奥が深くなるし、ハードルが高ければ高いほど、乗り越えたときの達成感が高くなる。

 とにかく、50歳からが本当のスタート。人生80年か90年だからね。ちなみに僕は80歳まで現役バリバリでいこうと思っているの。クオリティを落とさずに。

 

―本当ですか?

 

もちろん!そんなの全然、普通のことですよ

 

プロフィール
PEEK-A-BOO
代表/川島文夫(かわしま ふみお)

東京都出身、高山美容専門学校卒業。カナダ・トロントで海外美容師生活をスタート。その後ロンドンに渡ってヴィダルサスーンに参加。アーティスティックディレクターを務める。1977年に帰国後、「PEEK-A-BOO」をオープン。現在は東京都内に9店舗を展開し、スタッフ数は約300名。日々のサロンワークを大切にしながら、ヘアシューティング・セミナー・雑誌撮影をこなす。国内外でも講習やアカデミーを展開している

 

  (取材/岡 厳至 文/外山 武史 撮影/小林 直行)

 


 

 

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