美容室でしか使えないお金って意味あるの? 社内通貨「RITAコイン」がモチベーションアップにつながる理由

2018.08.02

 

「社内通貨」は、文字通り社内だけで使える通貨のこと。RITAでは、コイン型の社内通貨を支給しているとか。お給料とは別に渡されるもので、社員のモチベーションアップに貢献していると言います。一般企業でも社内通貨を導入している企業はまだまだ少ないなか、美容業界でイチ早く取り入れたのが埼玉県にある「RITA」。代表の高橋さんと広報の藤澤さんに、導入経緯とその効果についてうかがいました。

 


 

Q.なぜ社内通貨を導入したのですか?

 

高橋さん:これまでも、数字には表れないスタッフの頑張りを評価する仕組みを考えてきました。たとえば感謝をカタチにして届けるための「サンキューカード」を渡したり、スタッフをご飯に連れていったりとか、いろいろと試してきたのですが、それぞれに問題があると感じていたんです。

 

たとえば、「サンキューカード」のような「モノ」は、もらった瞬間はうれしいけれど、その後の取り扱いに困ると思うんですよね。捨てるわけにはいかないし、かといってずっと置いたままだとクシャクシャになってしまったりして。しかもそれがバックヤードに置いたままになっているのを、送り主に見つかったりしたら気まずくなりますよね。

 

 

また、スタッフとご飯に食べに行くのは、自分から「ご飯食べにいきたいです」と言ってくれる子に集中してしまいがち。自己主張が少ないけれどコツコツ頑張っている子には、光が当たりにくいんですよね。だから、すべてのスタッフに目配りするための仕組みとして、仮想通貨の仕組みを参考にした社内通貨をつくることを閃いたんです。

 

 

Q.仮想通貨の考え方が、スタッフへの目配りとどう関係しているのですか?

 

高橋さん:専門的な話は省きますが、「Bitcoin」などの仮想通貨は、円などのように国が発行している通貨と違い、極論を言えば誰でも発行できるものです。その考え方を自分たちなりに落とし込んだのが社内通貨「RITAコイン」です。コインはなどの店舗のリーダーから主に頑張っているスタッフに渡されます。「君のがんばりはちゃんと見ているよ!」と言う気持ちを表すため、コインを渡すのは店長などの店舗のリーダークラスのみ。僕からスタッフに渡すようなことはしません。リーダーたちは、より一層スタッフたちのいい行動を注意して見るようになりました。僕一人で全店舗を見ることができませんが、コインがあることで、各店舗のリーダーが隅々まで見てくれる、というわけです。

 

 

 

Q.RITAコインはどのように使えますか?

 

シャンプーやウィッグ、スタッフとのご飯代という具合に社内で使用できます。ただし、RITAコインをもらった人は、他人に渡すことはできません。RITAコインをもらうのは基本的にアシスタントなのですが、貸し借りが発生してしまうと問題が発生する恐れがあるからです。

 

Q.仮想通貨がヒントだったのに、デジタルではなく、リアルな通貨をつくったのはどうしてですか?

 

高橋さん:手渡しの温度感があったほうがいいと思ったからです。それに、データにすると数字で争うことになりかねないと思ったんですよね。コインは数字には表れない貢献とか、感謝を伝えるためのものなので、数で争うのは違うと考えました。ちなみに、お客さまもRコインを1枚100円で購入できます。それを感謝したいスタッフに渡すことができるのですが、100円を渡すのと、コインを渡すのとでは、全く意味合いが違いますよね。

 

 

Q.受け渡しのルールはありますか?

 

高橋さん:誰にも見られないところでこっそり渡すことですね。握手するときに「あのときありがとうね」と伝えながら渡すとか。みんなの前で渡すと、「あいつは頑張っている」とか「私は頑張っているのにもらえてない」となりがちだと思います。

 

目立つ人ばかりにRITAコインが配られるのはよくないし、RITAコインが不満の元になってしまったら、本末転倒。だから、こっそり渡すというのはかなり大切なルールです。

 

Q.スタッフのみなさんは、もらったコインをどう管理しているのですか?

 

 

藤澤さん:みんなコイン用の財布を用意したりして楽しみながら貯めています。使い道も広がっているんですよ。

 

高橋さん:コインは換金もできます。換金レートは、僕が独断と偏見で決めています(笑)。今月は各店舗好調だったから1枚150円にしようとか、今月はキツかったから90円にしようとか。

 

ちなみに、僕と食事にいくときは換金レートが2倍になります。1枚150円のときなら、10枚が3000円分になる計算です。アシスタントの子たちには結構メリットがあるはずなんですけど、誰からもご飯に誘われないときは「そんなにオレと食事に行きたくない?」と勘ぐっちゃって、さみしい気持ちになりますね(笑)。コインの使い道はまだまだ検討中ですが、企業価値と比例して価値が高まるものにしたいです。コインの一番の目的は、スタッフのいいところをたくさん発見するためのものなので、頑張っているスタッフ全員に光が当たるサロンづくりに役立てていきたいですね。

 

>実際にコインを使用しているスタッフに聞きました!

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