頼れるけれど、信じすぎ注意!美容師たちのチャッピー事情
転職する気満々だった私が、美容師を続けると決めた理由(31歳/女性)
30歳を超え、美容師としての毎日が少しマンネリに感じ始めていました。嫌になったわけではないけれど、「このままずっと続けるのかな?」と、本気で転職を考えるようになったんです。親や友達に相談すると、返ってくるのは「とりあえず辞めちゃえば?」「辞めてからゆっくり考えたら?」という言葉ばかり。でも、私が知りたかったのは、感情論ではなく、空白期間を作らずに働くための現実的な判断材料でした。
そこで流行りのチャッピーに聞いてみることにしました。「自分の今の職業、なった理由、辞めたい理由、性格を踏まえて、向いている職業は何か。辞めるリスク、続ける可能性も含めて、いろんな角度から教えてほしい」。するとチャッピーは、感情に寄り添うというより、淡々と現実を整理してくれました。接客業が向いていること、性格的に先を見据えて考えるタイプであること。将来を考えると資格を有する仕事は強い、という話も出てきました。
一方で、資格を取るためにかかる金額、時間、メリットだけでなくデメリットもきちんと提示。数百万かかること、数年の学習期間、その後その仕事が本当に自分に合うかはやってみないとわからないこと。そして最終的に、「総合的にみると、美容師という仕事は向いている」と言われたんです。
そこで一気に頭が冷えました。今から別の専門学校に行き、数年かけて学び、さらに数年かけて仕事を極める。結婚のことも考えている自分にとって、それは本当にベストなのか。そう考えた時、「辞めない」という選択肢が、逃げではなく前向きな決断に変わりました。今は不思議と前より楽しく美容師ができています。チャッピーは、むやみに転職を勧めるのではなく、自分自身を納得させるための材料を並べてくれた存在。美容師として生きていくことを勧めてくれた、ちょっと不思議な恩人のような存在です。
<まとめ>
今回のエピソードを振り返ると、チャッピーはもはや「便利なAI」というより、なぜかいつもバックルームに常駐している、優しくて頼りになる謎の先輩のような存在です。愚痴を聞いてくれたり、冷静な選択肢を並べてくれたり、ときには人生相談まで付き合ってくれる。ただし万能ではありません。信じすぎると、存在しない物件に向かって歩き続けたり、ガチ勢のお客さまの前で盛大に知ったかぶりをかます羽目にもなります。大事なのは丸投げではなく相談。人の感覚とAIの知恵をいいとこ取りしながら使うこと。今日もどこかの美容室で、「ちょっと聞いてみるか」とスマホを開く音が、静かに響いているのです。
(取材・文/リクエストQJ編集部 イラスト/りず)