出たとこ勝負のバックパッカー旅行で人間力を養う -EIZO古賀栄三さんの習慣 前編-

去年はキューバ、今年はシチリアでバックパッカー旅行

 

 

4年ほど前から、再び新しい刺激を求めてというか、そろそろ旅に出させて!と思い、旅に出るようになりました。以前はあれほど嫌だったバックパッカーをあえてまたやりたいと思ったんです。去年はアメリカとの国交回復で話題になったキューバ、今年は地中海に浮かぶシチリア島に行ってきました。

 

キューバに行ったのは、アメリカの資本が入る前の様子を見たかったから。現地では、そこら中にチェ・ゲバラやカストロの壁画やポートレイトがあるのが印象的でした。毎日やることがなくて、葉巻とモヒートを嗜んでいましたけど(笑)キューバの南国の雰囲気、ファッション、カルチャーを満喫できましたね。

 

 

今年のシチリア旅行は次男も同行。ローマから寝台車で向かったのですが、これには理由があります。日本では考えられないことですが、8両くらいある電車が、フェリーに積まれて海を渡るんですよ。船の甲板に出ることもできるので、そこからの景色を息子に見せてあげたいと思っていました。

 

 

 

 

ちなみに、15年前この寝台車に乗ったときはヤクの売人と同じBOXで2人部屋だったんです。なんでもナポリで買い付けて、シチリアで色々混ぜて、売上は仕入れの3倍になるんだとか。彼らはブツを体の中に隠して移動しているんだそうです。

 

こんな風に、旅行中は良くも悪くもいろいろな人と出会いがあるし、さまざまな出来事が起こります。これってサロン経営や人生と同じなんじゃないかでしょうか。バックパッカーをしていると、目の前で何かが起こったとき瞬時に対応せざるを得ないから、人間力の向上にもつながっていると思います。だけど、来年からはそろそろ泊まるところくらいは決めてから行こうかな~と甘やかそうとしている自分がいます(笑)

 

 

 

プロフィール
EIZO オーナー
古賀栄三(こがえいぞう)

福岡県出身。美容学校卒業後、imaiiに入社。1997年にJapan Hairdressing Awards準グランプリを受賞。ディレクターとしてサロンワークとスタッフ教育に励み、ファッション誌、美容業界誌などでも活躍。imaii勤務中、バックパッカーとして7ヶ月海外を放浪。2007年に独立し、EIZO設立。高い技術と親しみやすい人柄で、多くの美容師に慕われている。

http://eizo-salon.com/

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

 

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