よい習慣づくりは、今いる環境を肯定するところから始まる -HEAVENS  小松 敦さんの習慣 後編-

現状を肯定することで、健やかなメンタルが育つ

 

 

ひょっとしたら、僕が表参道で働いている特別な美容師だから、いい習慣を持っていると思う人もいるかもしれないけれど、そんなことは全くないです。どこに住んでいても同じですよ。たとえば、「こんな何もない田舎なんて」と思うか「景色がきれいで、静かで豊かな場所」と捉えるかで、得られるものが全く変わってきます。サロンに対して不満を述べてばかりの人も、得られるものが少ないと思います。今いる環境を否定しても、何も得られるものはないですから。自分の環境を否定ばかりして成功している美容師やサロンを僕は見たことがありません。

 

現状を否定するのではなく肯定することで、毎日の仕事でベストを尽くしたいと思えるような、健全なメンタルが育ってくるものです。そうすれば、段々と自然と自分にあったルーティンが構築されていくのではないでしょうか。

 

 

 

プロフィール
HEAVENS  
代表/小松 敦(こまつあつし)

1993年HEAVENS設立。独自の技術論「ツーセクション・カット」やアグレッシブなヘアデザインで注目されJHA受賞。一般誌・業界誌・広告のヘアデザインから国内外でのヘアショーやデモストセミナーなどのステージワーク、ヘア作品の撮影スキルセミナーでも活動。各地で開催されるヘアデザインコンテストの審査員を多く担当し、2016年よりJHAの審査員に就任。最近ではヘアデザインの表現思考「リアリティブ」を提唱。他にヘアプロダクツやアプリやイベントのアドバイザー・プランニングなど活動は多岐にわたる。自身のライフワークにおいて、サロンワークを最も大切で刺激的な事としている。Leicaの愛好家でもある。

 

(文/外山 武史 撮影/金田 裕平)

 

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