若い時期の“10年間の基礎工事”が、豊かな美容人生の土台になる -EARTH 國分利治さんの習慣 前編-

いい目標には必ず “数字”が入っている

 

 

とはいえ闇雲に高い目標を掲げても、実現させるのは難しいと思います。たとえば「たくさんの人に好かれる美容師になる」という目標を掲げていたとします。でも、何をもってしてたくさんの人に好かれる美容師と言えるのか、よくわからないですよね。仮に月間売上1200万円を達成するという目標だったら、ものすごい高い目標だし、誰が見ても達成基準がわかります。1200万円は誰が見ても1200万円だからです。

 

数字が入っていない目標は、逃げ道をつくりやすいです。「たくさんの人に好かれる美容師」の場合、達成基準が明確になっていないから、なんとなく売上が上がっていたら愛されている気分になってしまうかもしれないですよね。これが「1000人のお客さまに愛される」とかだったら、ハードルが上がるし、ゴールも見えてきます。「日本一の山に登る」を目標にしたら、それはもう富士山に登るしかない。いい目標には数字が入っていて、わかりやすいんですよ。

 

今の世の中、ガツガツと1番を目指すことをあまりよく思わない人がいます。運動会の徒競走で、みんなで手をつないでゴールするという話もありましたよね。社会人に関しても似たようなところがあって、一番を目指して、ハングリー精神を燃やしている人は少ないのかもしれません。だからこそ、今、仕事に心底打ち込める人はチャンス。競争率が低いからです。ぜひ明確な目標を持って、精一杯美容に没頭してください。

 

 

プロフィール
株式会社アースホールディングス 代表取締役社長
國分 利治(こくぶん としはる)さん

福島県出身。工業高校を卒業後、地元の縫製工場に就職。19歳で上京し、美容室経営者を目指して東京・新宿の美容室に住み込みで働く。30歳で独立し、葛飾区に「HAIR&MAKE EARTH(ヘアメイクアース)1号店」をオープン。大型店舗展開で日本美容界を席巻。ロンドンにも出店している。2019年9月現在、グループ全体で店舗数247店舗以上、従業員数3000名以上。2019年、目標の一つ『100名の経営者をつくること』を達成。

 

 

 

 

 

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