美容師は若いうちに海外へ行くべき―旅行好き美容師MINX八木花子さんがおすすめする、サロンワークに活きる海外旅行とは

初めての海外一人旅は小学校4年生! 過去には危ないトラブルもあったけど、旅は学びだらけ

 

 

私が旅好きになったのは、家庭環境が大きく影響しています。父親が国際交流に熱心で、ホストファミリーをしていたんです。そのため小さいころから外国の方と触れ合う機会が多くありました。

 

最初の旅の記憶は、小学校4年生の春休み。ある日なんの予告もなく、静岡県の清水港に連れて行かれ、乗せられたのが「子どもクルーズ船」。家族から離れ、たった1人での海外旅行です。こう見えて子どものころは内気で感情の起伏が少ないタイプだったので、最初は全然楽しくなくて。でも甲板から水平線を眺めていたら「地球が丸い」という、当たり前のことを心の底で感じました。そこから徐々に周りとも打ち解けて大きく成長でき、最終的には楽しい旅になりました。

 

旅の魅力は、旅をしなければ得られない経験や、学びがあること。

 

アシスタント中期ぐらいのころ、先輩と後輩に挟まれてつらかった時期にインドへ行ったことがあったんです。当時は精神的に病んでいたこともあって「どうとでもなれ!」という気持ちから、インド人でも好き好んで野宿しないような場所で野宿するような貧乏旅行でした(笑)。しかし「日本から旅行にきている」というだけで、インド人からすれば「お金持ち」です。子どもたちにワーッと取り囲まれ「何かくれ!」と言われて、「嫌だけど断ると面倒くさいからなぁ」とその中の1人にパンを1つ渡したら、その子はそれを極小サイズにちぎって、その場にいる全員に配ったんです。それを見た瞬間に「なんて自分は浅はかだったのか!」という想いが溢れてきました…。インドでは裕福な人が貧しい人に施しをする「喜捨(きしゃ)」という考え方が根付いています。それを目の当たりにして、「自分の知っていることだけが常識ではない」ことを学びました。

 

他にも、タイではニューハーフに騙され逃げ場のない船上でナイフを突きつけられたり、タクシーにお金をぼったくりされたり。話せばキリがないほど、トラブルも経験しました。でも、すべて旅に出なければ得られない経験だと思うし、こうして生きているだけでありがたいと感じます(笑)。

 

 >MINX八木さんが説く、美容学生、アシスタント、若手スタイリストにおすすめの旅先とは?

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