メンズサロン『Skill』教育司令塔の思考法。最高教育責任者・長尾大志が築く“再現性”のカリキュラム

ヘアセットのセンスで群を抜くメンズサロン『Skill(スキル)』。本店のある福岡から東京にも進出し、続々と店舗を拡大しています。しかし、その華やかなイメージの裏側には、技術と真正面から向き合う“教育”の存在がありました。その中心にいるのが、最高教育責任者を務める長尾大志(ながおたいし)さん。福岡を拠点に、東京を含む全7店舗へ”トレンド”と“技術”をタイムラグなく浸透させてきたキーマンです。動画による技術共有、理論を徹底的に落とし込んだカリキュラム、そして薬剤知識を武器に全国へ広がる“曲がる縮毛矯正”。デビューからわずか数ヵ月で売上100万円を超えるスタイリストを生み出す教育の全貌と、現場・教育・発信のすべてを担う長尾さんのキャリアと現在地をたどります。
レディースサロン出身。3年目にメンズパーマで一躍人気に
――Skillに転職して4年目とのことですが、これまでどのようなキャリアを歩まれてきたのでしょうか。
僕は福岡郊外で育ち、新卒で地元のレディースサロンに入社しました。30店舗ほど展開する大型サロンです。正直、美容学生の頃は志が高いタイプではなく、「髪を触りながら穏やかに働けたらいいな」くらいの感覚でした。ただ、いざ現場に入ると仕事への意識が高い先輩ばかりで、考え方が大きく変わりましたね。SNSで全国の美容師のスタイルを見るうちに、自分も上を目指したいと思うようになったんです。
地域密着型サロンだったため、お客さまは主婦層などの大人女性が中心でした。そこで2年間経験を積んだ後、天神店のオープンに伴い異動し、そこで副店長を務めました。

――スタイリストデビューはいつでしたか?
1年3ヵ月でデビューしました。天神では郊外と同様に大人女性向けスタイルを打ち出していましたが、思うように集客につながらず、スタッフ全員でターゲットを再設定。そこから打ち出すスタイルを分け、ショートやボブを強化したことで若い世代のお客さまが増えていきました。僕はメンズのリピート率が最も高かったため、そこで初めてメンズパーマを打ち出したんです。
――縮毛矯正はまだ主軸ではなかったのですね。メンズパーマは独学で?
はい。メンズのカリキュラムがなかったため、YouTubeやオンライン配信のセミナーなどの動画教材から学びました。突き詰めるほど面白く、夢中で練習しましたね。もともと職人気質なのかもしれません。ゲームでも、ポケモンなら全種類集めるまでやり込むタイプなので(笑)。

――パーマの反響はいかがでしたか?
入社3年目という段階ではありましたが、福岡エリアの中でも比較的上位の売上を記録することができたと感じています。SNSを通じた集客の効果も大きく、月に70〜90名ほどの新規のお客さまにご来店いただきました。結果的に、当時のトレンドやニーズと、自分の提案がうまく重なったのだと思います。
施術中は、あえて多くを語るタイプではありませんが、カウンセリングに関しては医師の診察のように理論立てて丁寧に行うことを心がけています。その姿勢が、福岡の男性のお客さまにとって安心感につながり、信頼してお任せいただけたのではないかと感じています。
