逆張りで勝ち続ける。Beleza石原彩江さんが「暗髪レイヤー」で切り拓いた独自のポジション#Z世代のスター発掘

SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激しい競争の中を勝ち抜いているのでしょうか?
今回登場するのは、渋谷・Beleza scelto(ベレーザシェルト)のクリエイティブディレクター、石原彩江(いしはらさえ)さん。ハイトーンカラーを得意とするスタッフが揃うBelezaの中で、「暗髪レイヤー」という独自のスタイルを武器にポジションを確立。インスタグラムのフォロワー数は約7.5万人を誇ります。さらに今夏には、自身の新ブランドでの独立も控えています。
あえて周りと違う選択をする“逆張り”の発想で道を切り拓いてきた石原さん。そのキャリアの歩みと、ブランディングの裏側に迫ります。
一刻も早く、美容師になりたい!

中学校を卒業してすぐ専門学校に入学し、美容師を志しました。というのも、もともと美容やファッションが大好きで、小学生の頃から美容師になるのが夢だったんです。どうせ目指すなら、できるだけ早くスタートしたいなと思ったんですよね。
私は岡山出身なのですが、高校に行かなくても入学できる専門学校が兵庫にあると知り、そこに通うことにしました。毎朝5時に起きて、岡山から兵庫まで2時間かけて通学していたので、なかなかハードでしたね(笑)。そして正直、学校の勉強自体はあまり楽しいとは思えませんでした(笑)。それでも真面目に取り組んでいたのは、美容師になるからには「東京に行く」という目標があったからです。
憧れのサロンで、17歳で美容師人生スタート

念願叶って、卒業後に就職したのは表参道の有名サロンでした。専門学校時代にヘアカタログや業界誌を読み漁る中で知ったのですが、「ここに入社できないなら、美容師にならなくてもいい!」と思えるほど、私にとって憧れの場所だったんです。
アシスタント時代は、忙しすぎてほとんど記憶がないですね(笑)。代表のアシスタントにつかせていただき、全国のセミナーや撮影に同行して、戻ればサロンワーク。終わればまたカリキュラムを進めて……と、目の回るような毎日でした。それでも、さまざまな経験をさせてもらえて、とにかく楽しかったという実感だけははっきり残っています。先輩はもちろん、同期も年上ばかりでしたが、年の差でやりづらさを感じることはなく、人間関係にも恵まれていました。

デビューしたのは入社3年目、20歳の頃です。周りと比べても早いほうだったと思います。デビュー初月には売上100万円を達成し、順調なスタートを切りました。
ただ、そこからがなかなか難しくて。地道にコツコツと努力を続けてはいたものの、実力はサロン内でも平均的。売上が極端に低いわけではないけれど、かといって大きく伸びることもない——そんな日々が続いていました。もちろん、それで満足する人もいるのかもしれませんが、私はもっと突き抜けたい、もっと成長したいという思いが強くて。
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