「それって本当のところどうなの?」と常に自分に問う -gem 森川丈二さんの習慣 前編-

写真1

 

JHA(ジャパン・ヘアドレッシング・アワード)の最年少グランプリ受賞のほか、最優秀ロンドン賞2回・準グランプリ2回など数々の受賞暦を持つ森川丈二さん。その卓越したクリエイティブの源泉を探るべく、いつも心に留めていることを尋ねてみました。作品へのこだわりは人並み以上なのに、イマイチ評価されていないと感じている美容師さん必見です。インタビューは前後編の2回。今回は前編です。

 


 

「人気や知名度なんてどうだっていい!」

 

僕には習慣らしい習慣はありません。でも、いつも心に留めている恩師の言葉があります。これまでいろんな方の影響を受けてきましたが、そのなかでも一際大きな存在は仲條正義さんです。仲條さんは、40年以上にわたって資生堂『花椿』のアートディレクターを務めており、資生堂パーラーのパッケージデザインや、表参道のSPIRALのロゴデザインなどの仕事を手掛けてこられた方。80歳を過ぎてなお、みずみずしい感性を持っておられて、僕なんか全然及ばないなぁと思っています。

 

写真2

 

そんな仲條さんは、普段はとても温厚で、誰に対しても上からの物言いをしません。でも一度だけそれまで見たこともないような厳しい表情で、ある編集者を叱っていたことがありました。あるファッションデザイナーを取り上げようとしていたときの「今 世界的に人気があるから」という一言が逆鱗にふれたのです。

 

「そのファッションデザイナーの人気や知名度なんてどうだっていい! お前がそいつの仕事を本当にいいと思えるかどうかが大事なんだ!」

 

文字通りカミナリが落とされて、目の前に稲妻が走りました。編集者に向けての言葉でしたが、それが一番刺さったのは僕だったのかもしれません。

 

有名か無名かは重要ではない。大切なのは、そのファッションデザイナーの仕事がどうなのか。周囲の評価に流されて、モノゴトの本質を見失うことに対して、厳しい言葉で警鐘を鳴らしてくださったのだと思います。

 

>本当のところ、どうなんだろう?

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング