“日本酒のある暮らし”の啓発に美容師の力は不可欠 ―きき酒師と美容師の関係―

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日本酒のある暮らしの魅力を発信している出張きき酒師、磯野カオリ(いそのかおり)さん。外国人向けに着物姿で、英語を駆使しながら案内することもある、いわば和の伝道師です。大勢いるワインソムリエと違い、磯野さんと同じような活動をしている人はほとんどいないのだとか。今回は彼女に、きき酒師として活動をどのように広げてきたのか、そこに美容師の力がどのような影響を与えているのか伺いました。

 


 

日本酒を軸に衣食住をプロデュースしたい

 

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きき酒師と聞くと、お酒を飲んでそれをどこのお酒か当てる人、のようなイメージを持たれる方が多いと思います。そうではなく、私の活動は日本酒のある暮らしをテーマに衣食住をプロデュースすること。たとえば、日本家屋に外国人の方をお招きして、日本食とお酒の組み合わせを楽しんでいただいたり、着物姿でお酒やお料理について英語で解説したり、といった具合です。このほかカルチャースクールで講師をしたり、ネットショップを経営したりと幅広く活動しています。

今でこそ日本酒は大好きですが、実は昔はすごく苦手でした。学生時代はリーズナブルな居酒屋さんでしかお酒を飲んでいなかったから、日本酒といっても冷酒と熱燗くらいしかわからなかったですし、二日酔いするイメージしかなかった。いい日本酒と出会えてなかったんですね。

それが社会人になり、素敵な小料理屋にも上司のお供などで入れるようになって、日本酒のイメージが変わりました。まるでリンゴやメロンなどの果実のような爽やかな香りがするお酒。上司の薦めで口に含んでみると本当に衝撃でした。フルーツのような華やかな口当たりのものがあれば、水のような清らかな味でじわじわとカラダに沁みてくるものなど、それまで抱いていた日本酒と全く違う世界が広がっていたんです。

 

すっかり魅せられてしまった私は、会社の仕事を終えたあと、その小料理屋さんでアルバイトをするようになりました。お酒とお料理の組み合わせの面白さに目覚めてしまったのです。

 

>美容師さんは「衣」の活動に欠かせない存在 

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