10分で日本髪!ブレイク必至の「まるまげ」作者に聞く

2016.12.14

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日本舞踊「深川おどり」の先生であり、パリコレブランドも手掛けたファッションデザイナーとしての顔を持つ大友千里(おおともちさと)さん。そんなヒットメーカーが現在手掛けているのが、自分で簡単に日本髪を結うことができる「まるまげ」です。すでに海外からの引き合いもあり、感度のいい美容関係者も注目する「まるまげ」は、美容室の新サービスにもピッタリ。そんな「まるまげ」がどのようにして生まれたのか、大友さんに語っていただきました。

 


 

「THE芸者パーティー」という名の日本舞踊発表会

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いきなりですけど、みなさんは「踊りの発表会にきて」って言われたら、テンションあがります? お休みの日がつぶれるのにお友達の出番は5分くらいしかないとか、発表会って一般的にはそんなイメージだと思うんですよね。

 

私は今、「深川おどり」という教室で、日本舞踊を教えているのですが、せっかく発表会をするのなら、退屈な時間に絶対したくないと思ったの。だから、居酒屋の座敷を貸し切って、飲み会方式にしたんです。男の子も呼んで合コン形式みたいな(笑)。

 

ビールのケースを並べて、小さな舞台を作ってそこで踊りを披露。お酒の場でやるから男の人からすると芸者さん遊びみたいだよね。なので、私たちの発表会は「THE芸者パーティー」って呼ばれています。女の子たちは着物を着て、日本髪に白塗りして、芸者さんみたいになって気分がアガりますよね。で、男の子たちはそれを見て鼻の下を伸ばす(笑)。面白そうだと思いません?

 

実際すごく盛り上がるんですけれど、ひとつ悩みがありました。日本髪をつくるのがホント大変で、プロにお願いしても最低45分くらいかかるんです。10人くらいいる場合は、発表会が夜でも、朝から準備しないといけない。しかも、日本髪の作り方を見ていて、謎だなーって思うことが多かったんです。カーラー巻いて、逆毛にして、油で粘土みたいに固定して、スプレーもかけて・・・それ全部やる必要ある?って思っていました。終わったあとも、油でベタベタだから、何回髪を洗っても綺麗にならないんですよ。

 

「丸髷(まるまげ)」は江戸・明治の定番の髪型

 

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日本髪をつくる手間をなんとかしたいと思って、美容院で勉強しました。そうしたら、要は毛たぼを使ってカタチをつくっているとわかった。じゃあ、盛りやすいように型をつくったらいいと思って、自分で型紙をかいて「まるまげ」のプロトタイプをつくったんです。

 

さっそく発表会のときに試してみたら、生徒さんからも大好評。「先生、ありがとうございます!」みたいに感謝されちゃって。最初はそれで商売をするつもりは全然なかったんですが、生徒さんやそれ以外にみなさんからも、売ってくださいっていう声がすごく多いから販売をはじめたんです。ちゃんと、特許も取得してね。

 

「まるまげ」は、80年前くらいまで日本人女性のあいだで当たり前のようにされていた「丸髷」がモデルになっています。家事や育児で忙しくて髪を気にしていられない既婚者の髪型で、一番簡単なんですよ。

 

でもね、「まるまげ」は独身者の憧れの髪型でもあったんです。1年で1日しかお休みのない芸者さんが、「私も幸せな結婚をしたい」と良縁祈願のためにまるまげを結って、お参りにいったという話があります。今でも富山県では「まるまげ祭り」といって、幸せな結婚を祈って、着物の女性が街を練り歩くお祭りがあるんです。

 

ちなみに、ウチの教室の生徒さんたちも、良縁に恵まれて10人くらい結婚しました。「まるまげ」の力ってすごいと思いません? もちろん、一度や二度、「まるまげ」をしたから結婚できたとは思わないですよ。でも、着物をきて、日本舞踊を踊ることで、彼女たちが見た目だけじゃなく、内側からキレイになったからじゃないかなぁ。

 

 

>「まるまげ」を世界に広めたい

 

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