続けていくこと、一緒にいること。それが私にできること! -オーナーとわたし。女性美容師の右腕物語 artifata 原賀まみさん-

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お客さまが好きでサロンワークが好きで、お店のみんなのことが好きで。ただただシンプルに美容師を続けていたら、いつの間にかスタッフを引っ張る上の立場になっていた。自分の役割の変化にとまどう時期に差し掛かっている女性美容師たちへ向けて、先輩女性美容師の働き方を届ける「オーナーとわたし」企画の第1回。『artifata』で店長を務める原賀まみ(はらがまみ)さんのもとを訪ねました。男性気質のサロンの中で、女性店長はどうやってスタッフを率いているのでしょうか?

 


 

 「男性と女性は一生まじわらないから」。

 

これは『artifata』で初の女性スタイリストになった私に、社長が言ってくれた言葉です。うちはCHIKAが代表で、社長は女性。その言葉は目からうろこでしたが、ストンと自分の中に落ちたのを覚えています。一緒じゃなくてもいいんだ、お互い寄り添わないと意見が合わないものなんだって、そう思えるようになったきっかけです。3年前に女性初でサロン3代目の店長となり活動を続ける今もこの言葉はひとつの支えになっています。

 

店長としては半人前くらい。だけどとにかく女性は明るくいないと、と思っています。みんなにとって、どこにでもいるお母さん(?)みたいな存在になれたらいいなって。

 

もともと私は専門学校を卒業した後、他の美容室に勤めていました。そこは地域密着店で年配の女性ばかりが働いているサロン。前のサロンがそういうお店だったので、男性と一緒に働くのがなおさら新鮮で、考え方の違いにもとまどったんですよね。4年ぐらいそのサロンに勤めていたのですが、スタイリストになった頃から徐々に自分の技術力に不安を感じるようになったんです。わたし、このままお客さまの髪を切っていいのだろうかって。

 

ちょうどそのタイミングで代表のCHIKAがサロンをオープンするというのを聞きつけて、応募しました。そうしたらイチから勉強するならいいよと言ってもらえて、シャンプーマンに戻ってここで改めて美容師としてのキャリアをスタートさせました。

 

いつづけるだけでも恩返しになるのかなって。

 

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シャンプーマンからやり直してデビューまで年数かけて育ててもらったので、はやいうちから社長や代表に恩返しをしたいという気持ちは強く持っていました。 

 

働くうちに人が辞めていくのも経験しました。もちろん晴れやかな独立の場合もありましたが、それでも先輩スタイリストが辞めたときにはすごく不安な気持ちになったものです。なによりお客さまがどう感じるのかが心配でした。「辞めちゃったのね」と言われるたびに、その言葉が心にグサグサ刺さって……。スタッフ1人がいなくなることの大きさや、1人ひとりがお店をつくっているんだということを思い知りました。

 

私もお店をつくる1人になりたい。そしてこういう不安な思いを下の子たちにさせたくない。

 

ここで長く続けていこう、一生続けていく仕事として美容師をやっていこう、と思うようになったのはその頃くらいからです。いるだけでもいいのかな、いるだけで恩返しになるかなというのが今の気持ち。それだけじゃダメって言われそうですけどね(笑)。

 

>目指したこともなかった店長職。大変だったのは?

 

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