「好きな美容師ランキング2022」1位のRYUSEIさんが振り返るこれまでと、今年の大展開とは!?

 

美容師が同じプロとして「好きな美容師」に投票する渾身企画「好きな美容師ランキング2022」。グランプリを獲得したのはBeleza 総代表でPELEオーナーのRYUSEIさんでした。

QJナビDAILY編集部がトロフィーを持参してRYUSEIさんを直撃! グランプリに輝いたよろこびの言葉と、これからの展望、そして同じフィールドで戦っている美容師さんたちへの激励のメッセージをいただきました。成長したい、次のステップに飛躍したいと考えている美容師さん、アシスタントさん必読のインタビューをお送りします。

 


 

“若さ”は武器だが色眼鏡で見られることも。圧倒的な技術は説得力になる

 

編集部:「好きな美容師ランキング2022」1位ということで、まずは今の気持ちを教えていただけますか?

 

RYUSEI:本当に嬉しいです。いつも“結果”は大事だと思いますし、セミナーなどで全国を回る中で、「こういうランキングがあるんだけど、時期が近づいてきたらよろしく!」と美容師さんたちに声をかけることもありました。そういう地道な活動も意味があったのかな。昨年は本を出版したりヘアショーに出たり走り続けてきた中で、このランキングの1位をもらうことで「やりきった1年になった」と胸を張ることができました。個人的には、しがらみのない、とても意味のあるリアルなものだと思っているので、とても嬉しいです。

 

編集部:投票してくれた方の層でいうと、学生さんやアシスタントさんよりスタイリストの方が多いのも特徴でした。

 

RYUSEI:それもありがたいですね。僕自身は現在26歳なので“若手”ともいえる年齢です。若さって武器になるし、僕も22歳のときに初めてQJナビDAILYに取材をしてもらってから4年間でいろいろな結果を残してきたつもりです。若くして結果を出すことを追求していましたが、いつもその中心にあるのは技術とクオリティに他なりません。セミナーも昨年初めて挑戦したヘアショーも、若いというだけで色眼鏡で見られることがあるかもしれませんが、絶対的な技術がブレなければどこで何をやっていても通用すると考えています。だから、経験のあるスタイリストの方が認めてくれているのならば、それはとても誇らしいことです。

 

常に新しいRYUSEIを表現し続けるため、居心地の良い場所に身を置くことはない

 

 

RYUSEI:僕の場合は、打ち出す技術はミルクティーベージュから始まり、ペールトーン、デザインカラーと年々遷移させています。他の美容師さんは、これだけ短期間でブランディングを変えることはあまりしないかと思いますが、僕の場合は毎年違うRYUSEIを見せられているな、と自信を持っています。ただ、ミルクティーベージュをやっていれば月1000万の売上は続けられるかもしれませんが、まったく方向性の異なるデザインカラーを打ち出すことで、当然、一度売上は下がります。でも、新しい技術を身に付けることができるし、売上が下がっても成長していないことになるわけではありません。技術を確立して心地いいと思った瞬間にその心地良さから脱却して、新しいチャレンジを意識的にやる。それが最前線に居続けられることにつながっているんじゃないかと思います。

 

僕は、何か仕事を受けるときもなるべくやったことがあるような仕事ではなく新しいことにチャレンジしたいんですよ。例えば、メディアの方からしたら、今、旬な人やこれから注目されそうな人に焦点を当てたいと考えるのは当然ですよね。でも、みんな一度注目をされると同じものを求められすぎて、それしかできなくなってしまう。それはある意味ラクなことかもしれませんが、相手の求めていることの中でしか自分を表現できなくなったら、いつかは最前線にいられなくなってしまう。有名になりたいと考えている人ほど、「案外自分はズボラかも」と戒めて、変化を求めてほしいです。

 

普段のサロンワークでも、新規のお客さまが与えてくれる試練ってものすごく意味があると思います。もちろん、顧客は大切ですが、顧客の施術ほど自分に有利なものはありません。髪質もわかっているし、カラーのレタッチの幅も残留も履歴も明らかなので、完全に「自分のターン」に持っていける。でも、新規のお客さまはそれがわからない分、成長できるチャンスがあるんです。新しいジャンルのお客さまが来てくれることによって、そのジャンルの技術やライフスタイルを知ることができて、どんどん自分の経験値が上がっていくんです。それって、すごく大事なことだと思いませんか?

 

>他の誰か武器ではなく、自分の持っている武器で戦う美容師であれ

 

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