人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「Violet」編

早期退職者の共通点は「ギャップに耐えられない」こと

 

 

-採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて教えてください。

 

・元気のなさ

やはり元気のない対応はマイナス印象につながります。面接の緊張感で萎縮してしまうのは仕方ないかもしれませんが、その場合はそれをもカバーできる突出した長所がないと厳しいと思います。

 

・考えの甘さ

質問に対して「今考えながら話しているのかな」と感じる準備不足な受け答えや、どこのサロンにも通じる教科書通りの回答はあまりよくないですね。そうした受け答えで臨むのは少し考えが甘いかなと思います。

 

-早期退職された方に共通している点はありますか?

 

・理想と現実のギャップに耐えられない

入社して半年くらいで辞める子の1番多い理由は「理想と現実のギャップに耐えられなくなってしまった」ですね。美容師は華やかなイメージが強いですが、裏では叱られることもありますし、帰りが遅くて朝が早い、休みが少ない、お給料が少ないといった現実もあります。そうした現実に耐えられなかったということですね。なかには人間関係の悩みで辞める子もいますが、それこそ関係を築いて間もない入社後半年で悩んで辞めるのは、少し早いんじゃないかなとは思います。

 

・友だちの生活とのギャップを受け入れられない

入社後2、3年目で辞める子に関しては、「周りの友だちの生活との差に耐えられなくなってしまった」という理由が多いです。例えば、自分は休みなく働いてお給料も安い一方、周りの大学生の友だちは休みが多いので旅行に行ったり遊んだり、バイトもたくさんできるのでお金にも余裕がある。

 

そんな話を聞くと、周りの友だちと自分とのギャップを受け入れ切れなくなってしまうんです。そして美容師を続けることに対して疑問を感じ、美容師の仕事に対して100%のモチベーションを保てなくなってしまう。

 

ただ、そのときは周りと比べてしまうかもしれないけれど、周りの友だちが社会人になったときには先に社会人として働いている自分に自信がついているはずなんです。誰しもやりたい仕事ができるわけではないからこそ、そうした悩みを抱えているスタッフに対しては、「『やりたい』『なりたい』と美容師の道を選んだときの気持ちや履歴書に書いた未来を思いだして頑張ろう。どんな職業でも大変なことや辛いことはたくさんあるし、それを1つ1つ乗り越えていくのが成長だよ」と伝えています。

 

>採用枠=店にフィットする子の人数

 

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