人気サロンの採用担当者が語る採用のポイント「ASSORT」編

緊張するのは仕方ないけれど、ある程度の備えはしてきてほしい

 

 

-採用審査の段階で「これはちょっと…」とマイナスな印象を抱いてしまうポイントについて教えてください。

 

・声の小ささや準備不足、来店未経験など

強い意識と志を持った方が多いのであまり見かけないですが、声が小さくて何を言っているかわからない人、本当に面接に備えてきたのかなと感じさせる受け答えの人、一度もASSORTに来店したことがない人がたまにいて、印象はよくないですね。

 

日本の教育は人前で話す機会が少なく面接で緊張するのは仕方ないとは思うので、多少拙い話し方だとしても内容の重視をします。ただ、ある程度練習すればここまでは喋れるというラインがあると思うので、その備えはしてほしいと思います。

 

-早期退職された方に共通している点はありますか?

 

・「美容師」の仕事への期待度がとても高いこと

オープンして5、6年ほどは離職率がゼロで今もほとんどいないのですが、実際これまでに早期退職した人に共通しているのは「美容師の仕事への期待度がとても高かった」ということだと思います。実際働いてみると厳しい訓練があったり、中高生の先輩・後輩よりもずっと年の離れた上下関係があったりするなかで、「入社できたのはよかったけど、こんなに大変だと思わなかった」とギャップに耐えられず辞めていくということです。

 

ほかの採用メンバーとのバランスや相性が決め手に

 

-採用残り枠1名に対して最終候補者が2名。最終的に何が採用の決め手になりますか?

 

・ほかの採用メンバーとのバランス

その2人がどうかというより、既に採用が決まっているほかの3、4人とのバランスや相性を考えてどちらを採るか決めます。どんな子を採用するかを明確に決めているわけではないので、英語しか話せない子やおしゃれな子など最終審査で採用される人も年によってさまざまです。

 

神様がフェアに与えてくれた時間をどう使うか

 

-最後に、新卒・転職者のみなさんにメッセージをお願いいたします。

 

最近は大きな夢を持っている人たちが減ってきている気がするので、一つ大きな夢を持ってほしいと思います。夢は途中で変わってもいいですし、転職は当たり前の世の中なのでそこに全てを賭けなくてもいい。ただ、「こういう夢のためにこういう環境に入って、こういう人のもとで技術を学んで…」とその都度きちんと自分の中でキャリアプランを構築して欲しいです。

 

神様が一人ひとりに公平に与えてくれたのが1日24時間、1年間で365日という時間。その時間をどう使うかで差が出るので、学生の子は今のうちにバイトや遊びなど、美容以外のことも積極的に取り組んだ方がいいと思います。その経験は絶対後になって役立ちます。僕自身、さまざまな職種のバイトで接客を学びましたし、サラリーマンやフリーランスで働いた経験が今の自分の糧になっていると思います。

 

次回は「ALIVE」の採用担当者が語る採用のポイントをご紹介! ぜひお楽しみに。

 

プロフィール

ASSORT代表取締役

小林Ken(こばやし けん)

 

アメリカテキサス州ダラス出身。2011年青山に「ASSORT TOKYO」をオープン。その後も国内外問わず出店を続け、 2017年は初のヨーロッパ進出でオランダ・アムステルダムに「ASSORT AMSTERDAM」をオープン。現在プロデューサー、フォト・ビデオグラファー、ウェブデザイナーとしても幅広く活動中。

 

(取材/文・阿部夕華〈ヒャクマンボルト〉)

 

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