びよう道 vol.15 HEAVENS 小松 敦さん 〜たとえセンスがあったとしても、それを人に伝えられなくては意味がない。そう思って僕はやってきた〜

次の時代をつくる人たちを生み出したい

 

 

これは美容師に限らない話ですが、仕事をする上で一番大事なのは、働きやすさやお給料、休日ではなく『仕事への誇り』。仕事に誇りを持っている自分でいられるかどうかが、人生の充実度を左右すると思います。

 

周りを見ていても、困難を乗り越えたり、自分の課題を見つけてそれをクリアした人たちが心に届く仕事をしているし、自分の仕事に誇りを持てる生き方をしています。日本人は、苦味のよさを知っています。人は苦味がわかるから旨味がわかるんです。旨味だけで、味のよさなんてわからないと思います。苦味をただ苦しい、大変と感じているだけではなくて、苦味があるから人生は素晴らしいと気づけるんです。若い頃の苦労は買ってでもしろという言葉がありますが、実際そうなんだと思います。失敗して、悔しい思いをするから成長するし、相手に対する思いやりも生まれてくるものなんです。

 

 

僕もね、まだまだ成長しなきゃいけないって思っています。もう孫もいるおじいちゃんになりましたけど、シャカリキになって頑張ります。そして、スタッフをはじめ、関わりのある人たちの才能を生かしていけるプロデューサーであり、ディレクターであり続けたいんです。次の時代をつくる人たちを生み出せたら、これ以上のやりがいはないですね。

 

 

プロフィール
HEAVENS  
代表/小松 敦(こまつあつし)

山形県鶴岡市出身、日本美容専門学校卒業、1993年HEAVENS設立。
現在グループブランドで表参道3店と代々木上原で4店舗を展開。
独自の技術論「ツーセクション・カット」やアグレッシブなヘアデザインで注目されJHA各賞受賞。2016年よりJHAの特別審査員。各地でコンテスト審査員として活動。最近では、ヘアデザインの表現思考「リアリティブ」を提唱。他に全国でライブセミナー「チョッキン!」、地域イベント「白ばらヘアショー」「白ばらビューティフェス」、独自イベント「コマトーク!」など精力的に活動している。Leica愛好家でもある。著書「似合う髪 美しい髪 新しい髪」(女性モード社)2018年 

 

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