びよう道Vol.25  Michio Nozawa HAIR SALON 野沢道生さん〜1日50人切っていたあの時代の舞台裏〜

 

美容室でも待遇や休日が大切と言われる時代。もちろんそれも大切ですが、美容人生のどこかで“心も体も美容でいっぱい”という時期があってもよいかもしれません。

 

「びよう道(みち)」は、そんな地道で壮大な鍛錬の道を歩んできた“美容の哲人”に、修業時代に一人前になったと思った瞬間や美容の哲学など、それぞれの美容の道を語っていただく連載企画です。

 

第24回は、Michio Nozawa HAIR SALON Ginza)代表取締役野沢道生さん。テレビをはじめとした様々なメディアでも活躍し、カリスマ美容師ブームを牽引した野沢道生さん。独自の似合わせ技術で業界を轟かし、ACQUAやNozのプロデュースなどを手掛けた伝説的美容師のびよう道をお届けします。

 


 

朝まで練習も当たり前だった時代、電車の中で編み出した練習法

 

 

今でこそ、美容業界も就業時間には厳しくなっていますが、私がアシスタント時代には、サロンの営業後から明け方まで練習しているなんて人も結構いたんです。私の周りにも勤勉な人が多かったのですが、自分自身はプライベートの時間もほしいと思っていたので、少し変わったやりかたをしていました。というのは、サロンへの行き帰りの移動時間を使うんです。電車の座席に座れたら、スタイリストバックの中にしまっているウイッグを外からは見えないように太ももに挟んで、パーマのときの指の使い方はどのようにしたら素早くきれいに巻けるか、いろいろ工夫しながら手を動かしてみるんです。そうしたあとに、お店では一番良いと思ったやり方で実践練習してみる。

 

お店で練習していると同じアシスタント同士で話しながらやることも多いので、流れ作業のようになりがち。もちろん、頭で考えるより先に体が動く反復練習も大事なのですが、一つひとつの作業を考えながらやるとより上達が早くなると思います。技術のポイントとなることを、文章に起こしてみるのもいいですね。

 

周りが毎日5〜6時間練習しているのに対し、私は1日1〜2時間程度の練習。もし満員電車で座れなければウイッグに触って練習する時間が確保できないので、同期に食らいついていくので精いっぱい。でも、効率という意味では結構頑張っていたんじゃないかな。

 

>“ヘアデザイン”はアートではなくデザインである以上、実用的であるべき

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