8年のアシスタント時代。先の見えない状況を乗り越え、遂に開花! ―Double肥沼未帆さんの働く理由

8年間くじけずにいられたのは、いつも見てくれていた先輩たちがいたから

 

 

Doubleにきてくださるお客さまは、いろんなサロンを経験してきた方が多いので、美容の知識も豊富。そんな方たちにきちんと説明し納得していただいた上で施術ができるのはアシスタント時代に知識を蓄えられたからです。納得いただける説明ができることは、お客さまの信頼を得ることにつながっています。

 

8年間という長いアシスタント期間は、普通なら諦めてしまうのかもしれません。私がくじけずにいられたのは、いつも先輩たちが私を見てくれていたから。プライベートで落ち込んでいるときも「元気ないじゃん。どうしたの?」とか、「今悩んでるでしょ。今日ご飯行こうよ」って、私からは何も言っていないのに気づいてくれるんです。自分の時間を使って後輩の面倒を見てくれる先輩を見て、「美容師ってなんでも相手のことがわかっちゃうんだ。すごいな」と思っていました。

 

悩みや壁にぶつかっても気持ちを立て直せたのは、ときに厳しくも話をとことん聞いてくれていた先輩たちのおかげ。振り返ると、そうやって一つずつ、経験や心を育ててきたのだと思います。

 

 

技術に自信が持てたら、毎日が楽しくなった。自分らしく、前に進む。

 

 

現在はスタイリストになって3年。デビュー直後に比べると技術に自信が持てるようになり、今は毎日が楽しいです。また、Doubleにいるおかげで、たくさんのショーにお声掛けいただけるのはありがたいこと。多くのサロンではスタイリストがライブカットするショー構成が多い中、うちはアシスタントも参加して、衣装やヘッドピースも作って創作的な作品を作り上げるんです。

 

私はヘッドピースなどの制作物の工作担当なので、いかに他の人がやっていないおもしろいものが作れるか、常にアイデアを探しています。今年(2018年11月30日現在)は、コンビニのストローをちぎって、アイロンの熱で潰してヘッドピースを制作しました。「何これ! おもしろいね」って周りからも褒めていただいて。見たことのない、新しいものを作るのは、すごくワクワクします。来年は6回ものショーが控えているので、今はショーのためのネタをどんどん貯めたいんです。

 

<Cap>黒いストローをアイロンの熱で潰して作ったヘッドピース。

 

20人いた同期は13年が経ち、ついに2人になりました。たしかにうちの修練は厳しかったのかもしれません。でも今の私を作り上げたのはこのサロンでの経験で、それは何にも代えられない大切なこと。これからも自分らしく、前に進んでいきたいと思います。

 

(取材・文/若月美沙 撮影/河合信幸)

プロフィール
Double
スタイリスト/肥沼未帆(こいぬまみほ)

1985年生まれ。埼玉県出身。山野美容専門学校卒業後、HEARTS/Doubleに入社。高田昌宏氏のアシスタントを経て2015年にスタイリストデビュー。個性的なアイデアを取り入れた再現性の高いヘアが得意。

 

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