人気サロンがイチオシする「美容師ブレイクスルー白書2021」。 第4回目は、大卒の“人生密着型美容師”ことGOALD渋谷ハイスタイリスト根本健太郎さん

 

「あなたの元で働けるのならなんでもやる」と直談判し、GOALDへ

 

 

その後、中村は前職のサロンを辞めたのですが、僕はそのことを知らされていなかったんです。僕は中村と働くために美容師になったので正直、絶望しました。

 

でも後悔はしたくない。中村がサロンを出すという噂を聞いたので、家まで会いにいきました。「あなたの元で働けるのならなんでもいいのでやらせてください。給料以上の価値が中村さんにはある」と頼み込み、オープニングメンバーの一人に加えてもらいました。

 

 

スタイリストデビューするまでの僕は、努力しなくてもなんとかやれるタイプの人間でした。至らないところはキャラクターでカバーしていたんですよね。でも、スタイリストになったらそうもいっていられません。お金をもらってカットすることの「重み」を自覚して、デビュー前は毎朝8時、9時にはサロンにきて営業が始まるまでみっちり練習し、営業後は深夜3時まで練習しました。ランナーズハイみたいな感じで、練習にのめり込んでいましたね。

 

どれだけ練習しても、中村のチェックに受からなければデビューはできません。僕は4回チェックに落ちたんですが、これは歴代ワーストらしいです。落ちたことは悔しかったけど、妥協を許さない中村の姿勢にむしろ感動しました。

 

お客さまと一緒に思い切り笑い、思い切り泣くのが根本流

 

 

スタイリストデビュー後は、いつも自信満々でお客さまをカッコよくしています。「どうしてそんなに自信があるんですか」と聞かれることがあるんですけど、僕から言わせてもらえば自分に自信がない人は、お客さまを幸せにできないと思うんですよね。

 

一方で天狗になっていた部分も正直あったと思います。最初の頃は自分が想像していたよりも集客できなかったんです。それでようやく、サロンの看板に頼っていたことに気づかされました。悩みましたし、技術や接客、集客を見直すきっかけになりました。だからこそ、一人のお客さまに求められたときの感動はデカかったです。自分の価値を打ち出すためにもがいて、多くのお客さまから「お任せします」と言っていただけるようになったのが2020年の成果だと思います。

 

 

カットはもちろん、本音で接客して、一緒に笑いすぎて死にそうになることも、一緒に喜んで泣くこともあります。「人生密着型美容師」という言葉を掲げているんですが、お客さまの人生のどんなシーンであっても深く関わり、気持ちを分かち合える人でありたいです。美容師とお客さまという関係性以上の信頼関係を築きたい。そう考えて接客をしています。

 

最高の日々を積み重ねれば、想像を超える「高み」にたどり着くはず

 

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