まるでCM!? 660万再生のリール動画を生み出すオオツヤスヒロのクリエイティビティ。劇的ヘアチェンジの魅せる映像テクニックの裏側！
大人女性の“変身願望”に寄り添い、絶大な信頼を獲得
――ターゲットを大人女性にしているのは、何か理由があるんでしょうか。
僕はもともと商店街にあるようなサロンで働いていた時期が長かったので、年上女性のお客さまを担当することが多かったんですね。なので得意ですし、相性がよくて。リールでは刈り上げや金髪などのスタイルが目立っていると思いますが、僕が提案しているわけではなく、すべてご自身が希望されるスタイルです。「担当の美容師にお願いしても、切ってくれないんです」と言う新規の方が多かったので、「やりたいなら、やりましょうよ」と背中を押して、そんな会話も入れながらリールを作りました。切りたいというよりも、”変わりたい“という方々なんですよね。
一度担当すると、次回来店されたときに「今の髪も気に入ってるんですけど」と言ってくださる方が多くて、それはすごく嬉しいです。僕はできるだけ素材を活かしたいと思っていて、癖毛だったらカットで活かしますし、ペタッとなりやすい方にもカットで柔らかさを出すようにしていて。単価アップには繋がらないですけど、パーマや縮毛は基本的におすすめしません。女性は、自然体が一番素敵だと思うんですよね。
――シャンプーにも、こだわりがあるそうですね。
実は僕、シャンプーが大好きなんです（笑）。マッサージチェアの規則的なリズムが心地いいなと思っていて、そういうのも参考にしながら独自のマッサージを取り入れていて。すごく好評をいただいてますね。マンツーマンで施術を行なっているからこそ、いろいろと細かい部分にもこだわっています。
予約は集客サイトで月に一度解放しているんですが、深夜0時に設定しているんですね。「月に一度だけ夜更かしすればキレイになれる」というフレーズを作ったら、それをお客さまが覚えてくださって。遅い時間ですけど、ありがたいことにすぐに予約は埋まります。お客さまとは長くお付き合いをしていきたいので、現在は基本的には既存客を優先させていただき、キャンセルが出た時だけ新規を受け付けている状態です。これからの道のりはまだどうなるか分かりませんが、決して天狗にはならず、目の前のお客さまを素敵にしていきたいなと思っています。
- プロフィール
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オオツヤスヒロ／『Cloe 恵比寿』トップスタイリスト
1986年、埼玉県生まれ。早稲田美容専門学校通信科卒業。18歳で美容業界に入り、働きながら美容師免許を取得。その後、派遣で100軒ものサロンで働いたのち、都内のサロンに入社。25歳でスタイリストデビューし、店長などの要職を経験。27歳のとき『Cloe』に参加。コロナ禍にSNSを再構築し、大人女性の美しいショートカット変身動画をCMのような映像で投稿し、一躍注目される。
Instagram：yasuhiro002
（文／織田みゆき 撮影／松林真幸 MIKAN inc）
