美容師が通いたくなる美容室「grico」の原田直美が語る、女性リーダーの可能性

可能性を0から1にする行動を一つでも多く取ることが大切

 

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-リーダーの立場を目指す女性美容師に向けてアドバイスをお願いします。

 

自分でセーブをかけずとにかく何でもやってみることですね。かつての私は、「女性の働きやすさ=結婚や出産などの女性の変化に対応する制度がしっかりしていること」と思っていたのですが、女性社員が多数を占める会社の社員の方と話したときに「『女性だから』と思われず、男性と同じ意識で働ける職場だからこそ、私たちの職場は女性にとって働きやすいんです」という言葉を聞いてとても驚きました。でもそれをきっかけに自分のなかのチャレンジ意欲が増して、次々行動にも移せるようになったんです。今後は「女性だから」と引け目を感じずに行動できる人が成功できるのかなと思います。

 

例えば「雑誌に載りたいけど、まだアシスタント1年目だから」と悩んでいるなら、業界誌やファッション誌の裏表紙に載っている編集者やヘアページのライターの名前を調べて全員にfacebookで友達申請をする。そして継続的にシャンプーの情報を発信していれば、業界誌でシャンプー特集が組まれるときに「あんな子いたな」と思い出して声をかけてもらえると思うんです。何もしないまま状況に嘆いていても仕方ないけれど、可能性を0から1にする行動を一つでも多く取ることが大切だと思います。

 

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-今後の展開についてお聞かせください

 

今は美容師の社会的地位を上げるべく「美容業×ブライダル」「美容業×モデル事務所」のように他業種とのコラボレーションを展開する仲介の仕事をしているので、そこをもっと幅広くやっていくための基礎をしっかり固めていきたいと思っています。

 

また、gricoではスタッフそれぞれの意識を高めるためにアシスタント1年目から事業計画を立てているのですが、事業計画発表でエザキにOKをいただいた新たな事業内容を今後どんどん形にしていく予定です。

 

私自身、何でもやりたがりなので、まだまだお店に立ちますし、お客さまも制限する気もないですし、後輩に負ける気もありません(笑)。多くのことを同時に行うのは大変ですが、人には限界がないと思うので、「今すごく辛いことも1年後には楽勝になっているんだろうな」と信じながら頑張っていきたいです。

 

<まとめ>

最後に「チャンスはいろんなところにあるので、どこに出かけるにも名刺を持ち歩いて出会った人には毎回プレゼンをしている」と語った原田さん。この積極性こそが、美容室だけでなく、美容師としての原田さんをも成長させる秘訣なのかもしれません。

 

 

プロフィール
grico/プロモーションマネージャー

原田直美(はらだ なおみ)

スタイリスト歴11年。grico店長を経て、現在は同店にてプロモーションマネージャーを務める。2014年より、サロンワークと並行し、これまでの経験、実績を活かし、本格的にヘアメイクアーティストとしての活動を開始。スタイリストとして活躍しつつも、ファッション誌や広告等の撮影用へアメイクや、企業向けのメイクアップ講座で専属講師を勤めるなど、幅広い分野で活躍中。

 

(取材・文/阿部夕華)

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